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環境Q&A

アスベスト分析のJISと基安化の扱いの違いについて 

登録日: 2006年05月08日 最終回答日:2006年05月18日 環境行政 行政資料

No.16387 2006-05-08 03:55:42 六売

建材のアスベスト分析は、昨年厚生労働省から出された基安化0622001号と、今年3月に制定されたJIS A 1481があります。両者にはいくつかの違いがありますが(例えばJIS規格では偏光顕微鏡が制定されている。)、両者の使い分けはどのようにすればいいのでしょうか?
公定法分析という場合は、どちら、あるいは両方とも認められるのでしょうか?
以上よろしくお願いします。

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No.16465 【A-1】

Re:アスベスト分析のJISと基安化の扱いの違いについて

2006-05-13 22:56:44 筑波山麓

ご質問を読んで、分析方法の適用について真摯に考えておられるのだとお察しします。

私も作業環境測定法が制定された当初からこのような問題に悩んだことを思い出し、ほかに回答される方がいないので、回答させていただきます。

厚生労働省関係の法令・通達、厚生労働省発表資料、各種事例等は以下のサイトで確認できます。
http://www.jaish.gr.jp/user/anzen/hor/horei01.html
これによれば、平成17年6月22日に、基安化発第0622001号が出されて以降、これを無効にする通達は出されておりません。また、「JIS A 1481」で実施するよう指導する通達も出ておりません。

一方、JISは、経済産業省の管轄であり、(財)建材試験センターおよび(財)日本規格協会から申し出があり、経済産業大臣が制定した日本工業規格です。以下のサイトからJIS A 1481 を閲覧し、まえがきを確認してください。
http://www.jisc.go.jp/
適用範囲は、「建材製品中のアスベスト含有率を測定する方法について規定する」とあります。

つまり、両方法は有効であり、作業環境関係の測定では「基安化発第0622001号」で、それ以外の環境関係の測定では「JIS A 1481」で、実施すると判断するのが妥当と考えます。

判断がつきかねるような場合には、(社)日本作業環境測定協会および(社)日本環境測定分析協会に問い合わせて、確認してください。

回答に対するお礼・補足

詳しいご返答、わざわざありがとうございました。
各機関に問い合わせるなどして、さらに情報を集めたいと思います。

No.16561 【A-2】

Re:アスベスト分析のJISと基安化の扱いの違いについて

2006-05-18 16:06:25 びっくりぎょうてん

先日、アスベスト関連のセミナーに参加してきましたが、まだ、JIS法は、「公定法ではない」との事でした。当初、JIS制定と同時に基安化発や基発の方法が無効になると言われてきましたが、遅れているようです。(6月の国会を通してどうこう・・・と言う話を耳にしましたが不確かな情報です)
気中のアスベスト濃度測定方法(分散染色法を用いた方法)もJISになるぞ、と言う話も聞き、アスベスト関連の分析手法も粗方まとまるのかなぁ・・・と思っておりましたが、いまだに建材、気中共々複数の手法が運用されているようです。
方や、除去現場では、測定・分析のことを何も理解されておらず、「その場で結果を欲しい」と言ったような要求も耳にします。
ちょっと、問題が大きくなりすぎて、方々の足並みがそろっていないような印象を受けます。

回答に対するお礼・補足

貴重かつ有用な情報、ありがとうございました。
様々な方法が連立して、混乱した状況なのですね。
できるだけ早く、絞り込まれることを望みます。

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