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環境Q&A

ダイアジノン標準の作製方法について 

登録日: 2006年05月09日 最終回答日:2006年05月09日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.16395 2006-05-09 12:36:51 トンビ

はじめまして。基礎的な事項で恐縮ですがご回答お願い致します。卒研でGCでのダイアジノンの定量が必要なり少々混乱しています。
ダイアジノン標準試薬99.9(w/w%)を希釈して段階的に0.1〜20ppbまでの検量線を作製したいのですが、JIS環境測定ハンドブックには、0.100gとり全量フラスコ100mlに・・・と記されています。
ここで検量線を作成しても実際99.9w/w%なので測定結果には補正が必要だと思います。また例えば、0.101g秤量したら、最終的にはそこでも補正が必要になると思うのですが、この考えでよろしいでしょうか??なんとなく納得できないのですが・・・。
実際、検量線上では5ppb、20ppbのプロットとなっていても本当は4.99ppbや19.98ppbであるということになると思うのですが。
分析、研究機関ではこのようにあとから補正をかけているのでしょうか??それとも正確に0.100g秤量し、100.0%の標準試薬を用いて、補正の必要がないようにされているのでしょうか??長々申し訳ございませんがご回答よろしくお願い致します。

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No.16405 【A-1】

Re:ダイアジノン標準の作製方法について

2006-05-09 22:45:15 筑波山麓

GC分析だけでなく、他の標準試薬を用いる機器分析において市販の標準液には「f=1.00」というものはほぼ皆無です。これを希釈・調整して、「f=1.00」の検量線用標準液を作製することは、非合理かつ非経済的であり、誤差を増大させる要因ともなりえます。また、標準品のロットが相違するごとにその希釈・調整方法の計算をしなければならず、計算ミス、操作ミスの原因ともなりかねません。

近年は、コンピューターが発達し、エクセル等でファクター補正は簡単にできますので、ダイアジノン試薬99.9(w/w%)をそのまま希釈して段階的に0.1×0.999〜20×0.999ppbの検量線を作製して、計算上でファクター補正をすれば良いのではないでしょうか。

それでも、心配ならば、「卒研」ですので、JIS準拠、またはJISと相違した部分を表記すればよいのではないですか。

なお、ダイアジノンではありませんが、計量検定所の検査、ISOの審査も受けましたが、この件については、まったく問題になりませんでした。

回答に対するお礼・補足

丁寧で迅速なご回答ありがとうございました。計量検定所の検査やISO審査でも問題になるスケールのものでないことを知れてよかったです。

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