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環境Q&A

鉛を含有する商品の対応について 

登録日: 2006年05月10日 最終回答日:2006年05月11日 健康・化学物質 環境ホルモン

No.16414 2006-05-10 05:47:52 eisuke

婦人服のOEMの会社に勤めています。
東京都が市販されている金属アクセサリー類等についての鉛の含有量の調査を発表した件で、売り先のアパレルから今後の対応について通達がきました。
同業他社の動向により対応を決めるといった具体性がないものだったが、実際この業界はその製品のほとんどの生産を中国等に頼っている割には無頓着のようです。
今後、金属ボタンやドット、ファスナー、チェーン等が付いた商品のほかにどのようなところに気をつけていけば良いか教えて欲しいのですが…。RoHS指令のことを考えるとさらに生地の染料や製品洗いといった加工にも関係してくこともあるのでしょうか?
今までは色落ち、変色といった品質面ばかり厳しかったのですがこの傾向は変わっていくのでしょうか?

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No.16419 【A-1】

Re:鉛を含有する商品の対応について

2006-05-10 23:00:30 筑波山麓

すでにご存知とは思いますが、この件に関する東京都公式ホームページは以下のサイトです。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2006/03/20g36400.htm

また、以下のサイトで、この件に関する関連サイトが紹介されております。
http://www.nikkeibp.co.jp/wcs/leaf/CID/onair/kenkou/jp_print/424570

この件に関する分析方法は、以下のサイトで紹介されています。
http://www.cpsc.gov/businfo/pbjeweltest.pdf
なお、この分析方法の拙訳を以下の私のホームページに掲載しておりますので、参考までに紹介させていただきます。
http://www3.ocn.ne.jp/~tukubasa/

これらの記事その他を見れば、誤飲する可能性のあるもの(金属ボタン、ドット、ファスナー、チェーン等)に鉛が上記の試験法で含まれていなければ良いのではないでしょうか。

以下は、私の考えです。あなたのお耳にいれる程度にお聞きください。

「ほとんどすべてが対象になりえますが、金のかかることでもあるし、すぐに測定をするというのも難しいでしょう。当面、国、都等の地方自治体、お得意の考え、同業他社の動向を注視しながら、測定をしてくれる事業者を何件か探し、相見積もりをとる等の準備をしておく程度でよろしいのではないでしょうか。また、業者は国内、国外、多々ありますので、費用、技術力(ISO17025又は9001取得の有無その他)、会社のネームバリュー、信頼性(つきあいの程度)等で、目的に応じて評価しておけば、なおよろしいのではないでしょうか。見積もりを取ったことは売り先のアパレルに強いて知らせる必要性はないと考えます。」

回答に対するお礼・補足

早速の回答ありがとうございました。
引き続き他社の動向を注視しながら、検査機関等にも相談してみようかと思います。

No.16423 【A-2】

Re:鉛を含有する商品の対応について

2006-05-11 11:12:51 isisan

業界が違うので適切な回答ができるかはちょっと自信ないの
ですが

気になったのは・・・業種からしてRoHSは意識する必要はない
のでは?
RoHSは電気・電子機器における指令ですから洋服のアクセサリ
類はこの範疇に入りません。

そもそもRoHSでの鉛の基準値はもっと緩いのでRoHSでOKだか
らといって問題がないというわけじゃありません。

RoHSでは鉛の閾値は 1000ppm→0.1%
さらに鉄には0.35% アルミには0.4% 銅合金に至っては
実に4%までOKです。
実際問題,不純物レベルの鉛を減らすのは結構難しいもの
です。(技術的というよりはコスト的な問題ですが)

米国CPSCの0.06%から見れば緩いですね。
RoHSは製品を破棄したときの環境負荷を考慮して決めたもの
ですからアクセサリとして使用し口に入れてしまった場合の
リスクを考えて定めた閾値と桁が違うのはしかたないかと思
います。

実際0.06%以下とは意識的に行動しないと難しいですね。
銅合金などは普通にこの値を超えるものは多いです。
よって明日からすべて0.06%以下にせよと言ってもそりゃ無理
な話でしょう。
現時点では同業他社の動きを見ながら構えておくという方法を
取らざるを得ないのかも知れませんね。

<続きあったのですが 連続投稿ができないみたいで・・・困った^^;>

No.16424 【A-3】

Re:鉛を含有する商品の対応について

2006-05-11 11:18:54 isisan

<続き いじっているうちにできた>
将来的な動きですが,閾値が仮に0.06%という厳しい値になっ
た場合は材料の選定からキッチリ抑える必要があります。
この場合,一定の猶予期間があるでしょうからこれは何とかな
るのではないでしょうか?
危ないのは50%を超えるような含有率=鉛を不純物ではなく
材料の一部として使用しているもので,こちらは早急な対応が
求められるような気がします。不純物を調査するのは大変ですが
こちらであれば調査できるのではないでしょうか。
微妙なのが黄銅製品で,物によっては4%近くの鉛が意図的に
使用されている場合があります(快削黄銅といわれる類です)
装飾品として使われている可能性は否定できません。

金属部品以外で注意すべきところと言えば・・・
これが難しいのですね。
つい先日もプラスチックの着色剤にヤバイ不純物が含まれると
いうことが判明といった事件も起こるなど,特定の物について
警戒していても抑え切れなかったりします。
私見ですが,むしろ重要なのはいざという時に使っている物質を
調べることができるか,また勝手に原料を変えたりするような
ことが無いような仕組みになっているか この辺かと思います。

クロム染料あたりは警戒しておいても良いかも知れませんがね。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございました。
今まで縫製面での品質管理(検針、縫製不良等)にはかなり気を使ってましたが、付属品の原料にはまるで無頓着だったので、まだ手配を依頼したメーカーに問い合わせをしている段階です。進展状況によってはまた質問をすることもあると思いますので、その時は宜しく御願いします。

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