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環境Q&A

都市ノンポイント汚染の定義 

登録日: 2006年08月12日 最終回答日:2006年08月16日 水・土壌環境 水質汚濁

No.17929 2006-08-12 01:22:28 Maripipi

はじめまして。

雨天時の合流式下水道の問題についての記事を読んでいて、都市ノンポイント汚染という言葉がでてきたのですが、いまいちその用語の定義がわかりません。Web上で検索したところ、有害化学物質の一部のようなのですが、都市排水中の化学物質とは、分けて考えられているようですし。。ちょっと混乱しています。

どなたか、都市ノンポイント汚染の定義を教えていただけたらとてもありがたいです。

よろしくお願いいたします。

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No.17930 【A-1】

Re:都市ノンポイント汚染の定義

2006-08-12 14:38:20 Dr.ゴミスキー

 質問者の混乱も理解できます。

 参考までに記事の出典文献と著者を教えて下さい。

 定義は確認するならば、その著者にお聞きすることが一番です。

 何しろ、使っている本人が理解することなく使う例が多く、閉口することが度々です。

回答に対するお礼・補足

読んでいた文献は、下記です。
http://www.mlit.go.jp/chosahokoku/h15giken/h14/pdf/03.pdf

用語が本当にいろいろありますし、やっぱり強調したい部分がそれぞれ違うので難しい部分はありますよね。読む方も勘違いして理解しないように気をつけなければっと。いつもこちらのサイトを利用して自分の理解とか、議論のポイントとかがあっているか確認させてもらっています。

ところで、実は投稿した後、もうちょっと検索してみたらノンポイントの意味のヒントとなる説明文を発見しました。
下記です。
http://www.lbri.go.jp/omia/48/omia48-1.htm
“ノンポイントとは、田畑、山林、路面や他の地表面など、「ここだ」と特定できない場所のことです。”ということなので、都市ノンポイント汚染は、都市内の上記のような特定できない場所から流入してくる汚染物で、その内容云々というよりは、かなり広い意味で使われている感じですよね。降雨によって洗い流されてくる、建物やアスファルト上などに堆積している汚染物や大気中のものまで全て含むという感じ?

ここでは、合流式下水道の流量を超過し、水域に直接流入してきてしまう汚染物っという問題部分(大腸菌やウィルスなどし尿を含む生活排水や管内の堆積物)と降雨で洗い流されてくる合流式下水道の流量が超過しなくても、水域に流入してくる可能性がある部分の汚染物(合流式下水道の流量が超過していなければ、もちろん排水管に収容されるので流入量は超過時より少ないだろうけど)の違いを出すために使っているのかなっというのが今のところの私なりの答えになりました。。。

No.17953 【A-2】

Re:都市ノンポイント汚染の定義

2006-08-15 19:24:56 ゆみごん

古米先生の報告書ですね。

「都市ノンポイント汚染」自体は確かにMaripipiさんの見つけた「特定できない(されない)場所から流入してくる汚染物により汚染されること」と考えてもらってOKだと思います。ですので、「都市ノンポイント汚染物質」をざっくりいえば「特定されない場所から流入してくる汚染物質」かと。

公共水域に流入する汚染源を2つに分けると下記2通りに分けられることからきていたかと思います。
・下水道や工場排水など排出源があるポイントである場所
・田畑や山林、道路の表面などから雨水がその汚染物質を運んでくるが、ポイントではなくエリアとして認識される場所

合流下水道(CSO)の話をする場合には、下水管には下排水由来の汚染物質と、雨水として流入してくる上記ノンポイント汚染源からの汚染物質の両方を考える必要があるということでこの言葉を使用されているのだと思います。

ですので、Maripipiさんの言う「合流式下水道が越流したorしない」に関わらず、合流式下水には両方が入っていますし、公共水域へはノンポイント汚染物質が流入しています。(もちろん越流したら下排水由来とノンポイント両方の汚染物質が公共水域へ流れ出てしまいますが。)

参考までにEPAの定義です↓。
http://www.epa.gov/owow/nps/qa.html

回答に対するお礼・補足

ゆみごんさん

丁寧に回答していただいてありがとうございました。やっぱり何となくの理解で読みすすめてしまわなくてよかったです。ゆみごんさんの説明もとっても分かりやすく助かりました。あと、考えてみれば、英語由来の用語である場合も多いはずですよね。意外と盲点だったというか。今後のためにもとても参考になりました。

No.17960 【A-3】

Re:都市ノンポイント汚染の定義

2006-08-16 10:41:08 東京都 / ちしゃ

4省庁が設置した「湖沼水質のための流域対策検討会」が2006年7月に
報告書「湖沼水質のための流域対策の基本的考え方〜非特定汚染源からの負荷対策〜」
をまとめたばかりですが、
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=13748&oversea=0
この報告書の用語では面源負荷=ノンポイントです。
具体的には18ページの説明がイメージしやすいでしょうか。

他の資料としては
平成16年度湖沼対策検討会(第1回)
資料 ノンポイント負荷源対策の概要について
http://www.env.go.jp/water/kosyou/h16_04/

中央環境審議会水環境部会湖沼環境保全専門委員会(第3回) 議事次第・資料
http://www.env.go.jp/council/09water/y098-03b.html
市街地負荷のうちドライフォールアウト
http://www.env.go.jp/council/09water/y098-03/ref01-3.pdf
なども手がかりになると思います。

回答に対するお礼・補足

ちしゃさん

いろいろ参考資料等情報ありがとうございました。
いままで、あまり非特定の汚染源のことを知らなかったのですが、本当に奥深い問題ですね。まだ、解明されていない負荷の大きい汚染源も含まれていますでしょうが、やはり総合的に皆の意識が変わって環境配慮の意識が底上げされなければなかなか改善が難しいのではっと。。。私自信ももっと勉強していかなければっと改めて痛感しました。

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