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環境Q&A

火葬作業員の健康について 

登録日: 2006年09月25日 最終回答日:2006年10月04日 健康・化学物質 ダイオキシン

No.18688 2006-09-25 09:31:13 山さん

火葬作業には、通常の焼却炉と同じように焼却灰の清掃があります。その労働環境を調査したところ、ゴミ焼却場であれば、防護服・酸素マスクが必要な数値のダイオキシンがあるとのことでした。しかし、この規定はゴミ焼却場のものであり、火葬場は対象となっていないのでそんな対策はいらないと紙エプロンとヘルメットのみで作業しています。
同じダイオキシンなのに、施設の違いで対策が変わるのでしょうか?実態を公けにしない感じがしています。
ちなみに、公務員として勤務しています。

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No.18715 【A-1】

Re:火葬作業員の健康について

2006-09-27 11:16:12 Geordi La Forge

ずぶの素人ですが、多分、火葬場は基準が適用されないというのが正解だと思います。
しかし、それでは作業員の健康が害される可能性があるでしょう。健康を害してしまった場合、何が原因かが分かり問題が公になってしまいます。

山さんがどんな立場かは分かりませんが、リスクマネジメントと思って、対策を提案されたらいかがでしょうか?

No.18720 【A-2】

Re:火葬作業員の健康について

2006-09-27 16:11:49 うっかり計測員

>同じダイオキシンなのに、施設の違いで対策が変わるのでしょうか?

火葬場は廃棄物を焼却処理する焼却炉とは存在意義及び使用目的が違うので同列に扱うのは難しいのではないでしょうか。
焼却方法についても、廃棄物焼却炉は炉内を800℃以上にしますが、火葬場の焼却炉で800℃の高温にすると遺骨が原型を留めない状態まで灰化すると思いますので遺骨を拾い集めるという日本の宗教習慣上の問題が出ると考えられます。

で、作業環境の結果が悪かったようですが、施設はどのような状況でしょうか?年数が経過していて老朽化しているようでしたら炉体の隙間やつなぎ目から集じん灰や焼却灰(残骨灰)が漏れでていないでしょうか?
そうでなければ作業エリア内の空気を吸引して脱臭・除塵後に外気放出するような設備をつける必要があるかもしれません。あと副葬品についてはどのようにしているのでしょうか?最近では入れられる副葬品についても制限があると聞いてはいますが(プラスチックや不燃物は不可とか)・・・

No.18722 【A-3】

Re:火葬作業員の健康について

2006-09-27 18:22:56 門外漢

>同じダイオキシンなのに、施設の違いで対策が変わるのでしょうか?実態を公けにしない感じがしています。

きちんとしたデータがあるわけでは無いですがさほど問題は無いのではと思います。
ダイオキシンの生成には酸素水素炭素と塩素が必要です。人体にも塩素は存在していますが、塩ビなどでは40%前後あるのに比べたらかなり低いレベルと言えます。お肉に塩掛けて焦げ目つけてるサンマの塩焼きや焼き鳥、バーベQの方がよっぽど危なそうですがみんな食べてますもんね。こっちの方は「大丈夫」という結論が既に出ています。

また銅の触媒作用でダイオキシンが生成すると言う話を聞いたことがあります。ゴミ焼却場では何が入ってくるか判らず、そのため時にはダイオキシン合成にバッチリ合った条件が偶然出来上がってダイオキシンが生成し、(それでもppbレベルなんでしょうが)それが問題になるのだと思います。
火葬場の場合は入ってくるものは決まっているので既に「問題なし」という結果が出ているのではないでしょうか? 副葬品に制限があるというのはそのせいだと思います。

回答に対するお礼・補足

みなさん回答ありがとうございます。
@副葬品についてはプラスチック類は環境への配慮のため禁止しています。しかし、入ってるものを取り除くなどは親族への配慮からしていません。
A施設は平成になってから建設していますのでさほど古くはなく、バグフィルターも設置されています。
B測定は、焼却場に準じています。その数値を当てはめると第三管理区域になるダイオキシン類の数値です。参考ですhttp://www.asahi-net.or.jp/~id7y-mrym/tsutatsu1-2.htm
Cこの測定は2回実施されましたがなぜかなくなりました。
D作業は、火葬炉の煙道からバグフィルター間の集塵機の清掃になります。

自分は心配なんですがこのようなことは、問題ではないのでしょうか。問題ならどこに言えば効果的でしょうか、再度よろしくお願いします

No.18723 【A-4】

Re:火葬作業員の健康について

2006-09-27 19:19:46 ぴかちゃん

>門外漢さま

火葬場からのダイオキシン類発生量が少ないのではないかというのは間違いだと思います。
うっかり計測員さまのおっしゃるとおり、火葬炉は燃焼管理が難しく、ダイオキシン類が発生しやすい環境にあると思われます。
このため、平成12年発表の「火葬場から排出されるダイオキシン類削減対策指針」では、火葬炉の排ガス中ダイオキシン類濃度の排出指針が新設1ng-TEQ/mN、既設5ng-TEQ/mNとかなり厳しめに定められています。
私の会社でも何度か火葬場の排ガス・灰・作業環境の測定をやったことがあるのですが、一般廃棄物焼却施設とほぼ同レベルの結果が出ています。

一概に火葬場で人間を燃やしているのだから安全、とは言えないのではないでしょうか(最近の人間は毒溜め込んでますしね・・・)。

No.18728 【A-5】

Re:火葬作業員の健康について

2006-09-28 09:29:17 火鼠

たしか,火葬場は,埋葬法の扱いで、焼却施設から外れているとは思いますが、大きな問題だと思います。現在の火葬場は,人骨を取るために、温度調節をしながら焼くところと、臭気対策のために2次,3次燃焼を設けてかなりの高温で、排ガスを通していると思います。そのため、ダイオキシンが、集塵機、の飛灰に残る事は,少ないとは思いますが、人骨の飛灰は,強アルカリの粉じんになってるとおもいますので、作業者の安全を考えれば、防じんマスクは,必要だと思います。バグ等の清掃には、ダイオキシン対策と同じ対応をすべきでしょう。また、遺族の前で集める人も、防じんマスクは、必要と思います。遺族の前で、検定付きの防毒マスクは、出来ないでしょうから、検定付きの使い捨て防じんマスク(活性炭入り)を使うのが労働衛生上必要と思います。使い捨てタイプなら、そんなに遺族にも、違和感を与えないと思います。

No.18810 【A-6】

Re:火葬作業員の健康について

2006-10-04 14:45:33 KA

>>同じダイオキシンなのに、施設の違いで対策が変わるのでしょうか?実態を公けにしない感じがしています。

遅くなりましたが、ちょっと気になったので投稿します。
労働安全衛生法第3条(事業者等の責務)
 事業者は、単にこの法律で定める労働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなければならない。

この条文によって、廃棄物焼却炉の安全に関する規定を火葬炉に当てはめることは可能です。労働衛生や安全の観点ではその2つの施設に違いはありません。事業者は従事者の安全や健康を守る義務があります。
私どもの会社でも、焼却炉ではありませんが、労働基準監督署から法に具体的な規定のないことについて指導を受けたことがあります。
上司を説得するか、それでもだめなら労働基準監督署に相談する。

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