一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

チップボイラにおけるCO2の排出係数の算出について質問 

登録日: 2007年12月11日 最終回答日:2007年12月11日 エコビジネス LCA

No.26202 2007-12-11 11:40:00 ZWlab6 ラグス

当社では、蒸気を別会社から購入して利用しています。
その蒸気供給会社ではチップボイラを使用しています。
業務上、当社におけるCO2排出量を求めなければいけなくなりましたが、蒸気のCO2排出係数で疑問が出てきました。
チップボイラにおけるCO2排出係数を求める場合ですが、
チップ自身のCO2の排出はカーボンニュートラルの考えではゼロとなると思います。
しかし、チップの購入などの由来を考慮しますと、
チップ自体の排出はゼロでも輸送や加工などでCO2が排出すると考えられます。
さまざまな製品に関して、輸送、加工における排出を見越した排出係数が出されているようなので、
チップに関してのCO2排出係数もこれらのことを加味する必要があるでしょうか?
よろしくお願いします。

総件数 1 件  page 1/1   

No.26206 【A-1】

Re:チップボイラにおけるCO2の排出係数の算出について質問

2007-12-11 17:13:46 かず (ZWla519

排出量を求める目的によりますが,
少なくとも温対法に係る報告として考えると,お考えのとおり,チップボイラなどバイオマス燃料の使用に関してはCO2排出量はゼロカウントとなります。

バイオマスの算定除外については,
環境省の温室効果ガス排出量算定・報告マニュアル
http://www.env.go.jp/earth/ghg-santeikohyo/manual/chpt2.pdf
U-22ページ
(3) 燃料の種類、単位発熱量及び排出係数
に書いてありますので参照してください。

また,チップのライフサイクルでの排出係数は公的なものは無いと思います。
温対法での各燃料の排出係数も燃焼に伴うものであり,輸送分などは含んでいないはずです。
加工や輸送に係る分はそれらを行う事業者の排出としてカウントされます(温対法の適用を受ける場合ですが)。

あくまで,温対法の場合の話ですので,別の目的で排出量を算出するのであれば,加工や輸送分を加味するかは御社の自由ではないかと思います。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。
やはり、温対法とLCAと概念が違うようですね。
LCAの観点からだと製造に関わる履歴を含むようなので、このような質問をしてみました。
当社は熱を供給される側なので、チップに対しての履歴を熱供給会社に対してどこまで突っ込めるかが問題になりそうです。

総件数 1 件  page 1/1