一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

4.5.1 監視及び測定 

登録日: 2008年03月19日 最終回答日:2008年03月27日 エコビジネス 環境マネジメント

No.27316 2008-03-19 04:22:33 ZWlaf4c 若造

規格の意味が分からないので、どなたか教えてください。

@「著しい環境影響を与える可能性のある運用の鍵となる特性」 は、著しい環境側面とは異なるのでしょうか?

A「並びに組織の環境目的及び目標との適合を監視するための情報の文書化を含める」 とは、どういう意味でしょうか?

B「校正された又は検証された監視及び測定機器が使用され 〜 これに伴う記録を保持する」 とありますが、測定結果報告書のほかに、校正結果報告書が必要ということでしょうか?測定資格を有する業者の社印が測定結果報告書に押印されていますが、それでは校正の証明にはなりませんか?

初歩的な質問ですが、宜しくお願い致します。

総件数 6 件  page 1/1   

No.27320 【A-1】

Re:4.5.1 監視及び測定

2008-03-19 21:59:16 あいそじむきょく (ZWlac5c

@のご質問について、
A-2回答者さまのおっしゃる通り「環境側面=組織の活動=運用」という説明は、こじつけが過ぎましたので削除しました。読みかえることにより分かり易くなるだろうと思い、無茶をしました(2008-3-22削除修正)。

例えば、排水処理という組織の活動(環境側面)があり、排水中の有害物による環境汚染を著しいものとして評価したのであれば、その活動(著しい環境側面)における排水中の濃度などの(鍵となる特性)をモニタリング(監視)しないと管理ができないので、監視・測定することが規格では求められています。

>A「並びに組織の環境目的及び目標との適合を監視するための情報の文書化を含める」 とは、どういう意味でしょうか?
環境方針を受けてブレークダウンした環境目的が、例えば、ある物質の使用や排出量などを何年後までに○%まで削減するという長期計画であるとすれば、監視・測定の頻度や各ステップにおける目標値(初年度は何%まで削減)など、管理に必要な情報を5W1Hで設定していないと、目標の達成度(適合)の判定ができません。このため監視・測定の手順に情報を含めておきなさいということです。

>B「校正された又は検証された監視及び測定機器が使用され 〜 これに伴う記録を保持する」とありますが、測定結果報告書のほかに、校正結果報告書が必要ということでしょうか?測定資格を有する業者の社印が測定結果報告書に押印されていますが、それでは校正の証明にはなりませんか?

自社で監視・測定機器を保有しているのならばISO9001と同様に校正に関わる記録の保持が必要でしょう。
監視・測定を専門業者に外部委託しているのなら、業者を選ぶときに業者のマネジメントシステムにおいて監視・測定機器の校正管理が適正に行われているかどうかを評価しておいて、校正トレーサビリティ等の記録が必要なときは業者から入手可能であることなど確認しておけば十分だと思います。

規格の解釈については"isoworld"で検索すると、ISO業界では有名なURLが見つかるはず。用語も含めて丁寧に説明されていますので、一度ご覧になってはいかがでしょう。

回答に対するお礼・補足

あいそじむきょく様、ありがとうございます。
"isoworld"で検索しましたが、どれを指しているのか分かりませんでした。よろしければURLを載せていただけると助かります。

No.27325 【A-2】

Re:4.5.1 監視及び測定

2008-03-20 19:24:54 環境担当者 (ZWl471b

あいそじむきょく様

>環境側面=組織の活動=運用

これって定義から言っておかしいんじゃない?

No.27331 【A-3】

Re:4.5.1 監視及び測定

2008-03-20 22:56:48 あるケミスト (ZWla97

@にのみ回答します。
>@「著しい環境影響を与える可能性のある運用の鍵となる特性」 は、著しい環境側面とは異なるのでしょうか?

概念としては異なるものですが、結果として同じになる場合もあるかもしれません。
例えば、廃棄物焼却炉が設置されている事業所で、著しい環境側面として「ダイオキシン」を特定した場合を考えて見ます。
この場合、ダイオキシンの発生を抑制するために焼却炉の温度を850℃以上に維持するよう運転するはずですが、ここで監視測定される焼却炉の温度が「運用の鍵となる特性」になります。
この時は、著しい環境側面とは異なることはご理解いただけると思います。

著しい環境側面として別に「焼却ごみ」が特定されている場合は、ダイオキシンの発生抑制のために「焼却ごみ」の発生量を監視測定することもあるかもしれません。
この場合は、著しい環境側面と同じものとなります。

No.27334 【A-4】

Re:4.5.1 監視及び測定

2008-03-21 16:03:00 東京都 / こん (ZWl144

あまり難しく考えなくても良いと思いますが。
@「特性」ですから性質のこと。側面はものとか事柄など。たとえば、ボイラーが著しい環境側面であれば、燃料使用量とか、ばいじん排出量が特性になるのでは。
A測定手順のなかに目的・目標の達成状況が分かるようなものがあるか(この部分は文書が必要)。例えば、3年間で燃料消費を3%低減するのであれば、その内容・数値変化は記録にした方がよさそうです。(「情報」ですから、数値記録とは少し違いますが)
B測定機器の校正と測定は違うでしょう。国家標準にまでトレーサブルとまではなくてもよいと思いますが、法令などあればそれに従う方がよいでしょう。「確実にし」「それに伴う記録」ですから、校正記録そのものでなくてもよいかも。

回答に対するお礼・補足

こん様、ご回答いただきありがとうございます。
難しく考えてるつもりは無いのですが、規格が頭を硬くさせるというか…。規格の中に例えを入れてもらえると非常に助かるのですが(笑)
もっと勉強しないとダメですね。頑張ります。
ありがとうございました。

No.27336 【A-5】

Re:4.5.1 監視及び測定

2008-03-21 16:51:24 神奈中ISO (ZWla5f

こんにちは、既に適切な回答がなされておりますので、蛇足となりますが少しだけ補足致します。

質問者様はJIS規格をお持ちでしょうか?
JIS Q 14001の附属書 A.5.1を見て頂ければ、およそ想像できると思います
(わかりにくい部分もありますが)

Bについて補足しますと、規格要求は「校正又は検証された・・・」ですから、必ずしも校正証明書が必要なわけでは有りません。

また附属書によると、「結果の妥当性を保証することが必要な場合には・・・国際又は国家計量標準にトレース可能な計量標準に照らして校正または検証すると良い。そのような標準が存在しない場合には、校正に用いた根拠を記録すると良い」とあります

よって、どの程度重要な精度を要する測定機器であるかにより、記録すべき内容が異なってきます。
(重要性の度合いによっては、自社で検証し、その手順や結果を記録して終わり、と言うことも可能です)

回答に対するお礼・補足

神奈中ISO様、ありがとうございます。
今まで規格しか読んだことがありませんでしたので、附属書を読んで勉強し直します。
ありがとうございました。

No.27417 【A-7】

URLのご紹介(規格の解釈ほか情報が豊富)

2008-03-27 22:03:37 あいそじむきょく (ZWlac5c

>"isoworld"で検索しましたが、どれを指しているのか分かりませんでした。よろしければURLを載せていただけると助かります。

URLは下記です。
http://www.ecology.or.jp/isoworld/iso14000/iso14000.htm

その他、規格の解釈について勉強するときは、JIS規格(JIS Q 14001)の付録に、規格改訂の趣旨や改訂審議中に問題になった事項などの解説がありますので、規格がどうしてそういう風に表現されることになったのか、その条文が制定された理由や背景、意図を知ることも、解釈の助けになるかもしれません。

回答に対するお礼・補足

あいそじむきょく様、教えていただきありがとうございます。規格の解釈や法令など大変参考になります。
ありがとうございました。

総件数 6 件  page 1/1