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環境Q&A

CERと京都の排出枠との関係 

登録日: 2008年06月18日 最終回答日:0000年00月00日 地球環境 地球温暖化

No.28361 2008-06-18 10:54:03 ZWlaf62 えころう

今さら聞けない質問なので、ここでこっそり聞きます。
どなたかわかる方、教えてください。

京都メカニズムのうちの、CDMで得られるクレジットは、ベースライン・クレジット型であることは承知しています。すなわち、仮に対象となるCDMプロジェクトが実施されていない場合のGHG排出量(ベースライン)を算出し、プロジェクトが実施される場合の排出量との差でもって削減量を試算します。
一方、僕の理解では、京都議定書そのもので各国に割り当てられている排出枠はキャップ型です。すなわち、基準年排出量をベースに、国別に削減割合を決め、そこから目標年の排出量を決めていくものです。ここで各国の絶対的排出量が決められ、その合算として世界(正確には附属書I国全体)の総排出量が決まります。これは基準年比5%低い量です。

ここまでは多分、間違っていないと思います。

さて、ここからが僕の疑問です。
ベースライン方式で試算する場合、ベースラインは多くの場合増加しているため、そこから試算される排出量はプロジェクト実施の場合であっても、現状の排出量より結果として増加する場合があるかと思います。これをCERとして京都クレジットに利用し、各国の排出枠に入れることになるのですが、その場合、一見削減されているかに見えるけども、世界全体としては増加していることになりませんか。(うまく説明できていないかもしれない)

別の言い方をすると、ベースライン・クレジット型の取引とキャップ・トレード型の取引をごっちゃにして、結果として排出量そのものは全体として増加する可能性もあるような仕組みになっている、という理解で正しいのでしょうか。

初歩的な質問ですみません。よろしくお願いします。