一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

枯れ葉を燃やす事は夏のCO2吸収が無駄なのでしょうか 

登録日: 2008年12月07日 最終回答日:2008年12月09日 地球環境 地球温暖化

No.30556 2008-12-07 08:09:57 ZWlbe2a 守君

環境保護について興味を持っているものです。しかし、何が本当に環境保護に現在最も効率が良くて効果的なのか専門的な知識が足りず、安易にこのQ&Aで質問する次第です。全くの素人の質問で恐縮ですが教えて下さい。
家庭の庭で集めた枯れ葉や草、剪定枝等は、現状、ほとんどが「燃えるごみ」として自治体が回収し焼却しているようです。これでは、夏に植物が光合成で大気中から固定したCO2を秋から冬にかけて化石燃料(石油)を使って大気中に戻しているので、CO2の削減にならないのではと思います。
私の考え方は間違っているのでしょうか。
そもそも植物の葉等はCO2を固定して大きくなっているものなのでしょうか。
一般的な植物の1年間を通したCO2の収支は若木では、かなりCO2の削減に役立つものでしょうか。
冬もCO2を吸収するためには常緑樹を植えればいいのでしょうか。
もしそうだとしたら、行政若しくは私達社会が、落ち葉や剪定枝等の植物を土に返す努力をすべきではないかと考えますが如何でしょうか。
私のこのような考え方について、何か欠けている前提条件や考え方が在ったら教えて下さい。

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No.30558 【A-1】

Re:枯れ葉を燃やす事は夏のCO2吸収が無駄なのでしょうか

2008-12-07 12:45:27 亜希子 (ZWl7f21

部分的な返答になります。

>植物が光合成で大気中から固定したCO2を秋から冬にかけて
>化石燃料(石油)を使って大気中に戻しているので、
今の焼却炉の多くは連続炉であり、助燃に石油はほとんど使ってません。また、発電も行っている焼却場もたくさんあります。


>もしそうだとしたら、行政若しくは私達社会が、落ち葉や剪定
>枝等の植物を土に返す努力をすべきではないかと考えますが如
>何でしょうか。

炭酸ガスに限って言えば、枝葉が土に帰る過程でも炭酸ガスは発生します。

>私のこのような考え方について、何か欠けている前提条件や考
>え方が在ったら教えて下さい。

落ち葉や剪定枝だけの野焼きを認めるのは管理上難しいと思います。
仮に認めたとして、焼却炉での燃焼と比較して野焼だと多くの有害ガスを発生します。

回答に対するお礼・補足

早速教えていただきありがとうございます。土に帰る過程でも炭酸ガスが発生すること及び今の焼却炉が連続炉であり助燃が必要ない事も知りませんでした。大変勉強になりました。

No.30559 【A-2】

Re:枯れ葉を燃やす事は夏のCO2吸収が無駄なのでしょうか

2008-12-07 13:02:42 Lake (ZWla752

質問のすべてではないですが・・・

樹木のCO2固定は、何も葉っぱや枝だけではありません。
樹齢5年の木と30年の木ではどちらが幹が太いでしょうか?

「木を切ること」自体はCO2の増加にはあまり影響がありません。
森林面積が減ることがCO2固定量の減少、つまりCO2の増加につながります。

回答に対するお礼・補足

早速教えていただきありがとうございます。要は、いかに木(植物)を植林等で増やしていくかが大切な事だと思いました。

No.30563 【A-3】

Re:枯れ葉を燃やす事は夏のCO2吸収が無駄なのでしょうか

2008-12-07 17:25:00 きくぞう (ZWlbe39

>冬もCO2を吸収するためには常緑樹を植えればいいのでしょうか。

CO2を吸収し、糖分を作る 光合成は、化学反応です。常緑樹であっても気温の低い冬は、あまり光合成を行いませんから、常緑樹も落葉樹もあまり関係ないと思います。

樹木の場合、種類によって差はありますが、葉の寿命は1〜2年で生え替わります。葉が落ちることは、せっかく吸収したCO2を放出してしまうように感じられるかもしれません。しかし、太くなる枝や幹に吸収されたCO2が蓄積されていますから、無駄にはなっていません。
同じ意味で、木造建築をCO2の都市内ダムと考えることもあるようです。


回答に対するお礼・補足

早速教えていただき誠にありがとうございます。私にとっては、新鮮な知識となりました。「太くなる枝や幹に吸収されたCO2が蓄積されていますから、無駄にはなっていません。」の回答が、私を安堵させてくれました。どうもありがとうございました。

No.30564 【A-4】

Re:枯れ葉を燃やす事は夏のCO2吸収が無駄なのでしょうか

2008-12-07 20:26:30 wmine (ZWl9357




>冬もCO2を吸収するためには常緑樹を植えればいいのでしょうか。

確かに常緑樹の炭素の吸収量は落葉樹や針葉樹に比べ大きいと思います。

しかし、それとて樹齢が重なると吸収量は落ちてしまいます。

京都議定書で求められているのは、樹種の違いもありますが、いかに植林をして森林を増やしたり、森林管理(間伐等)をしCO2の吸収量を高めるかです。


>もしそうだとしたら、行政若しくは私達社会が、落ち葉や剪定枝等の植物を土に返す努力をすべきではないかと考えますが如何でしょうか。

カーボンニュートラルという言葉はご存知かと思いますが、この理論で言えば、落ち葉や剪定枝等を燃やしてもCO2を増やすことにはなりません。

例えこれらを土に戻しても、長い年月をかけてCO2とH2Oに変わるので、焼却との違いといえば反応時間の違いぐらいしかないでしょう。



結論を言えば、CO2削減において国際社会から日本の対応として今求められているのは、落ち葉の処理云々ではなく、森林をきちんと管理し、国内産の木材を利用した家や家具を作ったり他の木材製品、紙類を作り積極的に利用し、CO2を減らすことに他なりません。

回答に対するお礼・補足

早速教えていただき誠にありがとうございます。落葉や枝を燃やすとCO2の固定化が無駄という「トラウマ」のような固定観念がうまく溶解したような気持ちです。この夏は森林ボランティアを初めて経験して、下草刈りや暑さ等大変なことを実感しましたが、是非これからも積極的に植林や森林(里山)管理をしたいと改めて実感しました。ありがとうございました。

No.30566 【A-5】

Re:枯れ葉を燃やす事は夏のCO2吸収が無駄なのでしょうか

2008-12-07 22:15:19 万田力 (ZWl3b51

http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=11194

はご覧になられましたか?

回答に対するお礼・補足

早速教えていただき誠にありがとうございます。早速ご紹介いただいたQ&Aを読みました。大変勉強になりました。また自分の不勉強さを痛感しました。私の気質として、思い込んだら突っ走ってしまう性質なので、今一度このHPのQ&Aを精読し今後の私の生活の役に立てたいと思います。先ずはこのHPを利用して十分勉強し、行動すべきと思いました。私のような無知な人間が多いのがこの世の中かもしれないので、環境教育の必要性を感じています。どうもご教示ありがとうございました。これで、私の質問の必要十分条件を満たしていると思いますが、もう暫く本質問を締め切らず様子を見させていただこうかと思います。

No.30574 【A-6】

Re:枯れ葉を燃やす事は夏のCO2吸収が無駄なのでしょうか

2008-12-09 11:14:09 おせんち (ZWlb24a

>これまでの回答に主要な理論・考え方など出尽くしているものと思います。
 しかし、貴方の考えるように「環境保護に現在最も効率が良くて効果的な」ものを求める気持も分からなくもないですが、最も良い環境保全対策のみが単独で存在することはあり得ないでしょう。効率だけでなく多様な対策・手法が相互補完的に存在する必要があるはずです。

 貴方のおっしゃる「土に返す努力」は、CO2の収支から考えると効果が少ないように言われがちです。私は、その様には考えていません。このQ&Aでも、土壌の持つ環境保全効果に関する論点が少なかったように思います。聞きかじりで、かき集めた情報しか持ち合わせていませんので、定性的な話だったり、矛盾した事柄もありますが、気が付くままに書いてみます。

1 土壌微生物は、1ha当たり数トン生息してる。地上生物の十数倍のバイオマスに相当する。炭素、窒素の固定に重要な役割を果たしている。見えないので無視しがちである。
2 土壌微生物の涵養のためには、堆肥、草木等の有機物を土壌中に供給することが効果的である。地力が増して植物の繁殖・生育に役立ち、CO2の吸収に資することになる。
3 土壌微生物による有機物の分解、呼吸作用によってCO2が発生し、地上付近のCO2濃度を高め、植物の炭素同化作用の効率を上げる。温室などでCO2を供給したり、堆肥、敷藁をして分解発生するCO2を利用することと同趣旨。
4 土壌微生物により窒素の固定も起こり、化学肥料の施肥量を減少させる。
5 化学肥料ばかりでは、土壌生物が減少し、地力が疲弊する。
6 ただし、あまり多量の有機物を土壌に還元すると土壌環境が嫌気性になり、メタンの発生が増加する。
 
 などなどです。地上の植物ばかりでなく、目に見えない土壌微生物の増殖にも注意を向けると効果的かと思っています。そのためには、「土に返す努力」が重要になります。  

回答に対するお礼・補足

貴重なご回答ありがとうございます。「目から鱗が落ちる」といった驚きを感じました。正に「生物多様性」の重要性を感じました。私はかつて経済学を学びましたが、「ポリシーミックス」という言葉を思い出しました。確かに、多様な対策・手法が相互補完的に作用し、1+1=3になるような気がしてきました。まだまだ様々な英知があるような気がしてきました。

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