一般財団法人環境イノベーション情報機構

環境Q&A

ダイオキシンについて 

登録日: 2009年04月23日 最終回答日:2009年05月02日 健康・化学物質 ダイオキシン

No.31934 2009-04-23 10:12:21 ZWlc48 山田

ダイオキシンは疎水性で水に溶けにくく油に溶けやすいという、性質があります。
最終処分場から出る浸出水にダイオキシンが含まれています。それは、どのような状態で含まれているんですか?

浸出水のダイオキシンはSS(浮遊物質)とほとんど吸着していて、それを除去できればほぼ除去できると書いてありました。なぜ、吸着するのかと、ほとんどとはどれくらいなのか?知っている方がいればぜひ教えてください。よろしくお願いします。

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No.31945 【A-1】

Re:ダイオキシンについて

2009-04-23 21:17:39 Dr.ゴミスキー (ZWl651d

 SS(浮遊物質)に付着状態です。ほとんどとは99%以上と承っています。

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。もしよろしけば、どこにその情報が載っているか教えて頂けると有り難いです。

No.31953 【A-2】

Re:ダイオキシンについて

2009-04-24 20:29:42 Dr.ゴミスキー (ZWl651d

 付き合いのある分析会社の担当者の説明や環境省主催の講習会資料をベースに答えました。

 次の様に若干訂正します。

 ダイオキシン類研究の著名な研究者、付き合いのある分析会社の担当者の説明や環境省主催の講習会(ダイオキシン類削減に係る技術管理者等講習会)資料等をベースに答えました。

回答に対するお礼・補足

わかりました。ありがとうございました。

No.32020 【A-3】

Re:ダイオキシン類はSSの付着し沈殿して底質汚染として蓄積されている

2009-05-02 15:31:51 不都合な真実 (ZWlba37

>浸出水のダイオキシンはSS(浮遊物質)とほとんど吸着していて、それを除去できればほぼ除去できると書いてありました。ほとんどとはどれくらいなのか?
>

Dr.ゴミスキー様の回答を引用させていただきます。
>>SS(浮遊物質)に付着状態です。ほとんどとは99%以上と承っています。

 浮遊物質は沈降して水の底に堆積します。そして底質汚染を引き起こします。
 ダイオキシン類に詳しい先生が「日本で今まで排出されたダイオキシン類の99%は底質に蓄積している。」とのお話を聞いたことがあります。

 ダイオキシン類を環境基準を超えた底質が多い港は、千葉港・市原港・大阪港・田子の浦港・富山港・水俣港・宇部港・東京港・和歌山海南地区・洞海湾などです。
 底質ダイオキシン類対策検討調査報告書(平成19 年3 月 国土交通省 港湾局)
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha07/11/110720/03.pdf
 

 また、底質のダイオキシン類の環境基準を超えた汚染が見つかった河川等は下記の通りです。
 宮城県:長沼、埼玉県:伝右川・古綾瀬川・綾瀬川、東京都:横十間川・北十間川、山梨県:濁川、静岡県:巴川、富山県:富岩運河、大阪府:住吉川・東横堀川・道頓堀川・古川・恩智川・尻無川・神崎川・平野川・正蓮寺川・木津川・六軒家川、堺市:内川、和歌山県:山田川・和歌川・有本川、岡山県:倉敷川などです。
「底質のダイオキシン類対策技術資料集」のとりまとめについて(平成19年4月国土交通省)   http://www.mlit.go.jp/river/press_blog/past_press/press/200701_06/070413-1/index.html
http://www.geocities.jp/teisitu/teisituzenkoku.htm

 なお、陸上でダイオキシン類が多いのは、ゴミ焼却施設周辺の焼却灰および、農薬工場周辺の農薬残渣の埋め立て地と聞いております。

No.32021 【A-4】

Re:ダイオキシン類の底質粒子への吸着量と有機物含有量の関係について

2009-05-02 16:33:32 不都合な真実 (ZWlba37

>浸出水のダイオキシンはSS(浮遊物質)とほとんど吸着していて、それを除去できればほぼ除去できると書いてありました。なぜ、吸着するのか?

「港湾における底質ダイオキシン類対策技術指針(国土交通省平成20年5月)
6.4. ダイオキシン類の底質粒子への吸着量と有機物含有量の関係について

に下記の記載があります。

以下引用

(1)KocとKowの関係 底質中では、疎水性の大きい有害物質は、有機物への選択的な吸着が認められる。そのため、堆積物中の有機物含有量あたりの有害物質吸着量を考え、有機物/水分配係数Kocをオクタノール/水分配係数Kowに相関させる方法を用いて、有害物質の底質への吸着量を予測することが一般的である。

 堆積物中有機物と水間の分配特性を示すLogKocと、化学物質の特性を示すLogKowの関係は・・・・

ここで、
Koc:有機物/水分配係数 [L/kg] 、
Kow:オクタノール/水分配係数[L/kg]、
a,b :定数[-]、
foc:粒子中全有機炭素の含有量の割合[-]、
Kd:底質粒子と水(間隙水)間の分配係数 [L/kg]、
Cs:粒子態化学物質濃度 [ng/kg]、
Cw:溶存態(間隙水中)化学物質濃度 [ng/L] である。
Kocは、粒子中有機物と間隙水間の着目物質の分配係数である。なお、有機物量については、有機炭素含有量(TOC)のかわりに強熱減量を利用しても計算ができる。

1) 分配係数(Kd)
 底質粒子に含有される濃度(固相濃度)と、粒子の周囲の水中濃度(水相濃度)との比を示す.土粒子への化学物質の吸着能を示す指標となる。

2) Kow(オクタノール/水分配係数)
 オクタノール(octanol)と水(water)の2つの溶媒相中に化学物質を加えて平衡状態となった時の、その2相における化学物質の濃度比を示す。対象とする化学物質の疎水性を示す指標。

(2)有機物量及び粒径と化学物質の関係 底質における有機物量とダイオキシン類濃度の関係を参考図-1に示した。有機物量が多くなるに従いダイオキシン類濃度が高い結果となっている。

 また,我が国の港湾域における底質の粒径とダイオキシン類濃度の関係を、図示した。これらの結果から粘土・シルト分が高くなるにつれて、ダイオキシン類濃度が高くなっている傾向がみられた。

http://www.mlit.go.jp/report/press/port06_hh_000002.html
http://blogs.yahoo.co.jp/teisitu/42171037.html

以上引用

が参考になると思います。

No.32022 【A-5】

Re:ダイオキシン類の水への溶解度

2009-05-02 16:46:09 不都合な真実 (ZWlba37

>最終処分場から出る浸出水にダイオキシンが含まれています。それは、どのような状態で含まれているんですか?

「ダイオキシン類挙動モデルハンドブック」(環境省平成16年)
が参考になるかもしれません。

以下引用

8.1.1. 水への溶解度(Water Solubility)
 ダイオキシン類は水への溶解度が小さにくい物質である。水への溶解度について、定義、及びダイオキ
シン類の報告値を以下に示す。

定義
 水への溶解度とは、所定温度における,単位容量あたりの水に溶解する最大の量である。

水への溶解度が用いられる主な挙動
 一般的には環境中の物質の移動、分布、残留の挙動を把握するのに用いられる。水への溶けやすさ
 を示すことから、水媒体との移動量を求めるのに用いられる。以下に水への溶解度が必要とされる挙動について示す。
 また気相と液相の平衡状態を記述するパラメータ、ヘンリー定数を間接的に推定する場合に溶解度と蒸気圧を用いることがある。

〈湿性沈着〉
 湿性沈着により大気からの除去量を評価する際に用いられる。大気中の蒸気相の湿性沈着量を考慮した場合、溶解度が高いほど降雨に溶けやすく大気から除去されやすい。

ダイオキシン類の水への溶解度
 水への溶解度は、水に溶けやすい極性物質の場合では高く、非極性物質では低くなる。ダイオキシン類は非極性物質であるため非常に解け難く、1L に対してマイクログラムからナノグラムのオーダーでしか溶けず、非常に溶けにくい物質である。
 水への溶解度は温度に依存し、温度が上昇するにつれ、より溶けやすくなる。Doucette らは実験からダイオキシン類の水への溶解度と温度の相関関係を導いている(Doucette, 1988)。・・・・

引用おわり
 http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/hand/handbook.pdf

すっきりした回答になりませんが・・・
難しいですね・・・

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