一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

日本ではなぜSPMが粒子状物質測定の基準なのでしょう? 

登録日: 2009年06月03日 最終回答日:2009年06月04日 大気環境 大気汚染

No.32381 2009-06-03 21:45:36 ZWlc619 環境三郎

すみません。初めて質問しますが、門外漢です。
世界の大都市の大気汚染の状況を比較するときに、
多くの国ではPM10で測定しているらしいのですが、
日本ではSPMで測定していて、PM10での他の国の都市との
比較ができません。

なぜ日本は他国と比較できない基準を採用しているのか、理由をご存知でしょうか?

また、新しい基準であるPM2.5では比較が可能になるのでしょうか?


総件数 3 件  page 1/1   

No.32383 【A-1】

Re:日本ではなぜSPMが粒子状物質測定の基準なのでしょう?

2009-06-03 22:28:41 Lake (ZWla752

質問の答えを持ち合わせているわけではありませんが、あなたの質問を見させていただくと、「SPM」「PM10」「PM2.5」が、それぞれどういったものかということをどの程度理解されているのかよくわかりません。

あえて答えるなら、比較するために基準を定めたのではないから、じゃないでしょうか。

回答に対するお礼・補足

お答えありがとうございました。

私の知識は新聞記事や、ネットで検索できる知識(論文など)を少し読んだ程度です。

私の理解の度合いは以下の程度です。

PMはPerticle Mattersの略で、粒子状物質と訳せるのでしょうか。粉塵や煤塵、ディーゼルエンジンから出る粒子と大気中で化学反応が起こって粒子になったもの、自然発生の砂の粒子(問題になっている黄砂など)も含まれるのでは。

SPMは、「粒径10ミクロンの粒子を100%除去した後の、粒径10ミクロン以下の粒子の濃度で、

PM10は、粒径10ミクロンの粒子が50%カットされた残りの微小な粒子濃度」とのこと。PM2.5は「粒径が2.5ミクロンの粒子」とさらに細かくなるのでは。喘息や心肺の疾患の原因になるらしいということですね。

詳しいことは分かりませんが、SPMとPM10とPM2.5ではサンプリングの仕方とか検査方法が全く違うということのようです。

「比較するために基準を定めた」のなら、国内の都市だけでなく国際比較もできやすいほうがいいと思うのですが、それができない、あるいは難しいのはなぜかなと思ったもので。

予想としては、環境行政が意図的に国際基準を採用せずに、比較をできにくくしているとか?(ただSPMのほうがPM10よりも厳しい基準らしいですが。)

あるいは、良い方向で考えると、日本は60年代くらいから公害がひどくなって問題になったので独自の基準が早い時期に進歩してしまった、とか。

その辺の事情が気になったのです。

EICネットのQAでも

各環境基準の設定根拠について
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=28222

No.22933 SPM測定について

など関連の項目は読みましたが、どれも私の質問の答えはありません。

どなたかお答えいただける方いらっしゃいませんか?





No.32396 【A-2】

Re:日本ではなぜSPMが粒子状物質測定の基準なのでしょう?

2009-06-04 21:51:14 火鼠 (ZWl8329

質問を理解しておりません。

返答を、読みますと労働衛生関係を探したらいかがかな〜?とおもいますが?

10μ以上の粉じんは、関係ない。??労働衛生で、10μ以上の粉じんは、鼻腔、および繊毛で、止まり外部に排泄される?
10μ50%?
これって、昔の作業環境測定の7.07μカットの測定??

SPM2.5は、最近の改定でしょうか?
環境省ではなく、厚生労働省をターゲットにしてみたら、いかがでしょう?

回答に対するお礼・補足

お答えありがとうございました。感謝しております。やはり専門家の方のお話は難しいです。10μ以上は計測していないということなのでしょうか?

No.32400 【A-3】

Re:日本ではなぜSPMが粒子状物質測定の基準なのでしょう?

2009-06-04 23:50:37 Lake (ZWla752

ご返信を拝見させていただきました。

>詳しいことは分かりませんが、SPMとPM10とPM2.5ではサンプリングの仕方とか検査方法が全く違うということのようです。

私の知っている限り、サンプリング方法、計測方法は、原理はどれもほぼ同じです。
微小な粒子は、ふるいで砂を分けるようにある粒径で100%分けるということができません。
PM10で例えるなら、10μmの粒子の透過率(という言葉が適当かどうかわかりませんが)が50%となるように粒子を分けるので、10μmより小さい粒子も少しはカットされますし、大きい粒子も少しは入っています。
SPMは、10μmより大きな粒子を100%カットするために、PM10よりは小さい粒子の割合が大きくなります。PMで表現するなら、PM7〜8くらいになります。

>予想としては、環境行政が意図的に国際基準を採用せずに、比較をできにくくしているとか?(ただSPMのほうがPM10よりも厳しい基準らしいですが。)

SPMでの基準を定めた当時、おそらく国際基準なるものは存在しなかったと思います。確か、SPMを採用した国、PM10を採用した国両方あったと思います。言うなれば、PM10が「デファクトスタンダード」になったんじゃないでしょうか?
しかし、だからといってすぐに基準をPM10に変えると、それこそ過去のデータとの比較、経年変化の追跡ができなくなります。国際比較ができるに越したことはないのですが、海外の都市との比較より、過去のデータとの比較の方が重要ではないでしょうか。
なお、PM2.5は、海外の方が先行して基準を策定していて、日本は遅ればせながら、という状況なので、今後、PM2.5についての国際比較は容易にできるでしょう。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。良い方向に進んでいるのですね。近い将来、PM2.5で国際比較ができるようになるということ。環境行政が意図的に国際比較をできなくしているのでは、などとかんぐってしまうのは、どうも悪い癖です。

>SPMでの基準を定めた当時、おそらく国際基準なるものは存在しなかったと思います。確か、SPMを採用した国、PM10を採用した国両方あったと思います。言うなれば、PM10が「デファクトスタンダード」になったんじゃないでしょうか?

なるほど、これが知りたかったんです。日本でSPMはいつごろ測定し始めたのでしょうか。あ、これは市や県のデータをみれば分かるので、自分で調べてみます。

>だからといってすぐに基準をPM10に変えると、それこそ過去のデータとの比較、経年変化の追跡ができなくなります。国際比較ができるに越したことはないのですが、海外の都市との比較より、過去のデータとの比較の方が重要ではないでしょうか。

PM10とSPMとPM2.5を全部調べればいいのでは? と素人の私は考えます。が、たぶん、予算が限られているのでしょう。全国どれくらいの場所でSPMを観測しているのかも、私は知りません。確か市内のデータでも複数あったと思います。

とにかく、お答えいただいた皆様ありがとうございました。

総件数 3 件  page 1/1