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環境Q&A

試料を混合してのRoHS分析の是非 

登録日: 2010年09月07日 最終回答日:2010年09月08日 エコビジネス その他(エコビジネス)

No.35519 2010-09-07 21:43:34 ZWlbd21 osame

ほとんど成分が同じで配合比、もしくは微量の鼻薬だけが違うような化成品の分析をするときに、経費削減のために複数の番手を混合して一気に測定しているメーカーがあると聞きました。
たとえばCdの測定限界が1ppmの装置に5種類の化成品を混合して作った試料を入れてN.D.であれば、1つあたりは測定限界5ppmで測ったのとだいたい同じであるし、そもそもRoHSの閾値である100ppmの保証は出来るという主張なのですが・・・
皆様はどのように思われますか?私自身も原材料の段階でRoHS分析をパスしているのに配合の違いだけで型番毎に分けて測る意味があるのか分析していて疑問に思うときがありました。工程上でのコンタミが考えられるから別々に、というのはもちろん分かりますが、それだったらロット数を無視して1年毎に測定というのも根拠が無いように思います。

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No.35525 【A-1】

Re:試料を混合してのRoHS分析の是非

2010-09-08 08:51:47 これからISO (ZWlb353

最近はRoHS指令関係をほとんど受けていない試験機関の者ですが。

分析機関の立場から申しますと、そのメーカーの言っていることはおおむね正しいです。
少なくとも含有量分析として提出するのであれば、結果に問題無いでしょう。
だけど、それが自社基準に適合かどうかは、提出先が決めることです。
また、鼻薬の違いだけであれば、一つだけ(又は混合して)試験を行い、それが他の材料と同じであることは、分析依頼者が提出先に説明して納得してもらわなければなりません。
少なくとも試験機関は、分析してもいない情報を保証することは出来ません。

費用を抑える方法は提出先の要求事項をよく理解し、必要があれば話し合って試験内容を決定することです。

いい加減な試験機関の話だけ聞いていると、試験を行っても提出先が認めてくれず、再試験が必要になります。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
弊社としては精密分析データに複数の番手が含まれている事を禁止する条文は用意しておらず事実上黙認していました。問題は提出先のグリーン調達担当の方が、独自の判断で混合を禁止したことにあると思います。提出先の条文には○○ppmの精度を保証できること、としか書かれていないと思います(手元に資料が無いので正確な文章では無いですが)
混合分析の禁止は提出先の担当者が判断して決めたことであって、いい加減な試験機関にそそのかされた訳では有りません。何とか提出先の担当者が説得によって折れてくれる事を望みますが、弱小メーカーの悲しい奴隷根性により再分析は避けられないでしょう。ここで再分析をしてそのデータを元に混合分析も問題無しという方向で検証をして頂けると非常に助かるのですが、それは高望みかもしれません。

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