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環境Q&A

有価物の販売先での不適切処理 

登録日: 2016年11月14日 最終回答日:2016年11月17日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.40610 2016-11-14 14:41:02 ZWlf55e 機械メーカー 新規環境部門員

いつもお世話になっております。
現在廃棄物コストダウンと、有価物の売却益増加に取り組んでおり、
従来より大きく効果期待できる企業様、分別方法に到達できました。

しかし、有価物の売却益効果が従来業者と非常に差がある為、
管理部門からもしや不適切な処理ではないか?と疑問が出ております。
(自分は日常業務にはタッチしていない事、また従来の業者様には長年
ご協力頂いており、問題もない為、そうした配慮と気持ちは分かります)

@元々、産業廃棄物や逆有償品ではなく、完全に?有価物としての扱い
A有価物であるため、そもそも廃棄物処理法の適応外
Bその為、正当な売買契約書を交わし、いつ・どこで・どこに・なにを
 どれだけ引渡したか都度判明していれば、排出者責任は発生しない
C新規業者は中間処理施設、産業廃棄物処分業、収集運搬業など
 取得しており、価格下落でも無許可業者への依頼にはならない
 (無論、更新前提の話です)
D分別や処理工程、マニュアル整備や販売先も、視察し不審な点なし

と、言う点で説明はしておりますが、この理解で問題ないでしょうか?
また、例えば有価物が受託先で不当に処理され、排出者責任
(廃棄物ではないのでこの言葉も正しくないと存じますが)
が問われたケースは在るのでしょうか?

調査しても、逆有償や有価物モドキ廃棄物の事例は幾つもありますが、
お金を出して購入したモノをわざわざ埋め立てるような事例は発見
出来ません。

が、何か有価物の取扱いや管理にて注意が必要な点があれば、
ご教示のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。

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No.40612 【A-1】

Re:有価物の販売先での不適切処理

2016-11-17 16:23:28 東京都 / こん (ZWl144

元々有価物であったものを大幅に高価に買ってくれるところがある、と言うことであれば廃棄物の問題ではなさそうです。
 ただ御社もメーカーとして専門の知識があり(廃棄物担当者ではなく社として)その買い取り価格が法外であって、普通に考えると、選別して一部を不法投棄、あるいは違法操業する可能性がある、と考え得る状況であれば、その業者が摘発された時に事情を聞かれる可能性は十分あるかも。
 どうしてそんなに差があるのかは把握する必要はあると思います。また、取引には信頼関係も重要です。

回答に対するお礼・補足

こん様


ご回答頂き、ありがとうございます。

・有価物買取単価について
⇒市況単価と、先方での売値が一致しているとは限らず、また先方の
社内チャージも不明な中での計算ですが、従来の販売単価であれば
恐らく先方では数百万〜千万弱円/年の利益を弊社からの購入で
達成できていたと存じます。

過去の単価が市況比で相当に安かった+それを弊社内で担当者が誰ひとり
問題視していなかったという点は確かにあるのですが、現在の見積では
数十万円/年の利益がギリギリ狙えるか否かではないか、と感じております。

市況値に比べ、赤字確定という単価では在りませんが…。

・信頼関係について
仰って頂いたように、こちらもあくまで再生業者あって始めて
有価販売ができるのであって、その関係を崩してまでの短期的な
利益は求めておりません。
こちらから単価を提示し、それが達成できなければ…というやり口は、
自分も承服しかねる仕事のやり方ですので…。


今度先方様をご訪問し、誠意を持ちかつ本心から、相手企業様の思惑と
実現性、不法・違反のリスクなど無いか、確認してきます。

ご指摘のように、選別の品質を保てずに、本来なら有料で引取ってもらうべき
廃棄物を不法投棄されては、双方及び社会にとってマイナスですので…。

No.40613 【A-2】

Re:有価物の販売先での不適切処理

2016-11-17 16:51:39 ペコリ(・_・)”(..)” (ZWlbd8

有価物という環境をよく理解する必要があります。

コンさんの仰られるように、有価の程度による判断も大切です。


また、@製品を有価で売却する Aマテリアルを有価で売却する
この2つも全く考え方は異なります。

有価物業者の成り立ちを考えても、もともとの何の業界から派生した方々なのか?その方々の考え方ってどういうものなのか?

マニフェストによらない記録は、はっきり言って有価物業者の思い思いの作成資料でしかありません。

有価の程度が、名目的な場合ははっきり言って廃棄物と紙一重とも言えます。
なぜ、その買い取り金額で運用しているのか?
作業工程の中でコストや利益が曖昧になっている部分はないのか?
継続性はあり得るのか?
相場動向や社会環境の変化によって怪しくなることはないのか?
変動がある場合には的確に料金改定や連絡をもらえる先なのか?

会社の意識の問題と現場の運用は、時によって異なってくることもあり得ます。


疑いだしたらきりがありませんが、今挙げたような観点で、何をどう担保させていくのか、協力関係は堅実に存在するのか(コンさんの仰る信頼関係と同様の意味です)これらを考えていくしかないのだと思います。

回答に対するお礼・補足

ペコリ(・_・)"(..)"様

いつもありがとうございます。
上記、有価の程度(価格)についてはこん様への回答通りです。

・なぜ、その買い取り金額で運用しているのか?
⇒仰る様に、従来とはあまりに違う単価であり、利益度外視では
 無いものの、相当に厳しいはずです。視察し打合せで、本心を伺ってみます。

・作業工程の中でコストや利益が曖昧になっている部分はないのか?
⇒恥ずかしながら、過去に実担当者が現行業者の視察を行いつつも、その点は
 極めてあやふやです。今度、自分も含めた視察で判明させます。

継続性はあり得るのか?
⇒今後、参考(あくまで参考であり、完全な追従は不可と双方で納得する)
 とする市況単価と、見積単価との対比表を定期見積と合わせて提出頂く事を
 ルール化+依頼致します。(対比表は自分で作成し、2つの数値のみ記入頂く)

相場動向や社会環境の変化によって怪しくなることはないのか?
⇒上記でもって外的な変動要素とリンクしているか、判断致します。

変動がある場合には的確に料金改定や連絡をもらえる先なのか?
⇒現在毎月見積提出を頂いておりました。しかしながらその根拠や正当性が
 問われた事や、問題視された事はなかったようです。

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