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環境Q&A

クレゾールについて 

登録日: 2004年05月28日 最終回答日:2007年07月14日 大気環境 悪臭

No.6077 2004-05-28 22:31:31 ISO事務局

私の住む自治体は、野良猫に関して相談に来る区民へ「野良猫対策」という文書名でクレゾールをまくことを勧める内容の文書を配付しており、私の住む地域にも野良猫がおり、猫よけとして毎日数回クレゾールを散布する方がおられ、あたり一帯への散布が3週間ほど続き、近隣の家の中までクレゾールの臭いが入り込んで来て困っておりました。そこで、区のほうへ相談に行きましたが、担当者の回答は、「クレゾールは災害の時に行政から配布するものでもあり、野良猫対策にクレゾール散布を勧めること自体は問題はないと考える」とのことでした。また、「確かにクレゾールに関する苦情は結構多いが、猫にはクレゾールが一番効果があるから」とも言っておられ、いまだにその文書の配付は続いております。周辺には乳幼児もたくさん住んでおり子供たちへの健康への影響は無いものでしょうか。その自治体はISO14001の認証を取得しているのですが、これは、環境マネジメントとして適切な方策でしょうか。クレゾールの環境影響や自治体の環境への取り組み等に関してお教え願いたいのですが宜しくお願い致します。

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No.23683 【A-4】

Re:クレゾールについて

2007-07-14 00:10:11 KNIGHT

>区のほうへ相談に行きましたが、担当者の回答は、「クレゾールは災害の時に行政から配布するものでもあり、野良猫対策にクレゾール散布を勧めること自体は問題はないと考える」とのことでした。ということに対してですが、クレゾールそのものは、医薬品であり、行政が配布しているとなると薬事法違反でその行政は罰せられます。配布できる薬剤は医薬部外品のみです。その事を行政に言ってみてはどうでしょうか?
私は、平成16年の台風22,23号の影響で床上浸水や床下浸水の家を回り1週間ほどクレゾールで消毒作業を行いましたが、1カ月は、臭いがとれませんでした。

No.6099 【A-3】

Re:クレゾールについて

2004-06-01 12:17:22 東京都 / 君山銀針

公園での子どもの被害については
http://village.infoweb.ne.jp/~fwih0966/seirogan1.html に情報がありました。
平成8年7月1日、青森県五所川原市の公園の滑り台で遊んでいた幼児たちが、水たまりにまかれていたクレゾール石鹸液に濡れて、やけどや意識混濁を起こしたそうです。

回答に対するお礼・補足

君山銀針様、再び貴重なお時間を割いてご回答頂きましたこと深く感謝致します。実際に近所では、雨が降り水溜りがある場所で子供たちがボール遊びをしています。昨日ご回答頂きました内容を踏まえ、再度、区のほうへクレゾール散布を奨励することについて検討してもらうようにお願いしましたところ、担当のかたは、猫に限らずヒトにも影響を及ぼした事例があることやICSCについて全くご存知ないようでした。また当該文書の廃止も含め検討してもらえないかお願いしましたが、明確な回答は頂けませんでした。しかしながらこの区では「ISO14001を取得し環境保全行動を確実に行っています」と広報で謳っています。一生懸命生きている野良猫達を害虫駆除するような感覚で対応することにも疑問を感じますが、何よりも小さな子供達が外で安心して遊べる環境であってほしいと切に願っております。公の掲示板にもかかわらず私情を挟んでしまい申し訳ございません。どうぞ今後とも宜しくご指導のほどお願い申し上げます。

No.6088 【A-2】

Re:クレゾールについて

2004-05-31 18:32:14 東京都 / 君山銀針

世界保健機関・国連環境計画・国際労働機関 による
環境保健クライテリア では
http://www.nihs.go.jp/DCBI/PUBLIST/ehchsg/ehctran/tran3/ehc14/ehc14.html

「高濃度のクレゾールは、ヒトにおいて、経皮あるいは経口暴露では腐食性を示し、速やかに吸収されて死亡に至る強い毒性を示す、という明らかな証拠が存在する。

a) クレゾールおよびクレゾールを含む混合物については、家庭用品も含めて、急性毒性と腐食性についての警告を明らかに表示すべきである。
b) クレゾールは皮膚を容易に浸透できる。直接触れた場合には、直ちに汚染部位を水で洗い、汚染された衣服はすべて除去すべきである。クレゾールあるいはそれを含む溶液を使用している作業者は、保護衣を着用すべきである。
c) 職業暴露は最小にすべきである。 」

とあります。普通の環境中の濃度では問題がないとされていますが、大量に散布した場合は懸念があると思います。

また http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=4019
の平井さんの回答の中でもインターネット上の情報が紹介されています。

回答に対するお礼・補足

詳細にアドバイス頂き有難うございました。たいへん勉強になりました。建設業でISOに携わっているものとして、また子供たちの未来のためにも、素人ですがこれからも環境について知識強化を図り環境保全に努めたいと思っておりますので今後とも宜しくお願い致します。

No.6087 【A-1】

Re:クレゾールについて

2004-05-31 17:35:50 ジオドクター

ICSC(国際化学物質安全性カード)ではメタでもオルトでもパラでも「環境中に放出してはならない」物質となっています。これでみるクレゾールと同等のものかは判りませんが、もし同じものであれば散布するのはどうかと思います。
また、同カードから見る限り、人へも影響があるようです。(ホームページを忘れてしまいましたが、子供がやけどやめまいを起こした例があるようです)

http://www.nihs.go.jp/ICSC/

で「クレゾール」を検索してご確認下さい。

回答に対するお礼・補足

ご丁寧なご回答有難うございました。実際に一日中、家で過ごすお年寄りには、目が赤くなる、咳き込む、頭痛がするという方もおられますので、あまり続くようでしたら再度、区のほうへお願いしたいと思います。有難うございました。

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