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国立公園 環境用語

作成日 | 2003.09.10  更新日 | 2017.07.18

国立公園

コクリツコウエン   【英】National Park  

解説

広義には、文字通り、国家が設置・指定した公園をいう。世界初の国立公園は、1872年3月1日にアメリカ合衆国で誕生したイエローストーン国立公園。第18代グラント大統領が「イエローストーン公園法」に署名し、誕生した。以後、国立公園設置の動きは世界各国に広がり、2003年版国連保護地域リストには、カテゴリーV(National Park:生態系の保護とレクリエーションを主目的として管理される地域)だけでも3,881地域440万km2が記載されており、これは日本の国土面積(約38万km2)の10倍以上の面積に当たる。

日本では、1931年に国立公園法(当時)が制定され、1934年3月に、瀬戸内海、雲仙、霧島の3つの国立公園が初めて誕生した。1957年には国立公園法に替わって自然公園が制定され、国立公園・国定公園・都道府県立自然公園からなる現在の自然公園体系ができあがった。

日本の国立公園(自然公園)は、土地の所有にかかわらず区域を定めて指定できる「地域制」の公園であり、指定区域内においては、自然環境を改変する各種の行為が許可もしくは届出を要する行為として規制されている。また、自然とのふれあいの場として各種の利用施設が整備されている。環境省が出先機関を設置し、許認可をはじめとする各種の管理を行っている。

2014年3月には、1987年の釧路湿原国立公園以来37年ぶりに、新規の国立公園として「慶良間諸島国立公園」が指定された。また、2016年9月には「やんばる国立公園」、2017年3月には「奄美群島国立公園」が新たに指定された。2017年3月末現在、全国34公園、合計面積約219万ha(国土面積の約5.8%)となっている。

現在、2020年の訪日外国人旅行者数を4,000万人とすることを目指して取りまとめられた「明日の日本を支える観光ビジョン」に基づく10の施策の一つとして、「国立公園満喫プロジェクト」が進められている。(2017年3月改訂)

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