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規制的手法 環境用語

作成日 | 2009.07.10  更新日 | 2009.10.14

規制的手法

キセイテキシュホウ  

解説

規制的手法とは、社会全体として最低限守るべき環境の基準や達成すべき目標を示し、法令に基づく統制的手段を用いて達成しようとする環境政策手法。生命や健康の維持のように社会全体として一定の水準を確保する必要がある事項を中心に活用される。

具体的内容は、行為規制(施設の立地や土地利用の規制)、パフォーマンス規制(施設の排出性能などの規制:大気汚染防止法による硫黄酸化物等の排出規制、硫黄酸化物窒素酸化物総量規制水質汚濁防止法による排水基準、自動車排出ガス許容限度、自動車燃費基準、家電省エネ基準など)がある。

この手法の特徴は、対策効果がすぐに現れる(即効性)、規制対象が比較的限定されている場合に有効、有害物質の規制禁止などは実施が容易、などがあげられる。課題は、規制の基準値を達成してしまうと、それ以上に汚染物質を削減する誘因が働かない、削減費用にかかわらず一律に規制するため、社会全体としては削減費用が大きくなるおそれ、規制の監視に莫大な費用がかかる、などがある。このため、より低い費用で柔軟かつ効率的に政策目標を達成し得る手法(たとえば経済的手法)がある場合は、そのような政策手法へ移行または手法の組み合わせ(ポリシーミックス)が検討されるべきある。

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