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嫌気性処理法 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.15

嫌気性処理法

ケンキセイショリホウ   【英】Anaeration Treatment  

解説

嫌気性処理法は、し尿下水汚泥や食品工場廃水などの高濃度で含まれる有機性物質を嫌気状態にして、嫌気性微生物群によって分解し低級脂肪酸の生成過程を経て、メタン二酸化炭素に分解する方法で、メタン発酵法あるいは嫌気性消化法ともいう。

曝気エネルギーが不要で、生成する汚泥量も少ないことが長所だが、COD除去率が低い、滞留時間が大きい等の短所もある。発生したメタンガスは燃料として有効利用できる。

一般に30-37℃で行う中温法であるが、50-57℃で行う高温法も使用される。温度が高い程消化速度が速い反面、エネルギー消費が大きい。pHの最適領域は通常中性付近であり、酸類濃度が高くpHが低下するとメタン発酵に変調をきたす場合がある。平均滞留時間は20-30日、有機物類の分解率は約50%、槽内の撹拌等の効率を高めると消化は促進される。ガス中のメタンの占める比率は約60%、水素2%程度含む。

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