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脱窒 環境用語

作成日 | 2003.09.12  更新日 | 2009.10.14

脱窒

ダッチツ   【英】Denitrification  

解説

窒素細菌の作用により、水中の亜硝酸性窒素、硝酸性窒素を主として窒素ガスに還元して放出すること。

窒素細菌は、窒素の一部を利用して菌体蛋白を合成すると共にその酸素によって他の有機物を酸化し、エネルギーを獲得している。

農業環境中を硝酸性窒素、亜硝酸性窒素のような環境負荷物質が循環している間に除去され、農業環境が浄化される現象を自然循環機能と呼んでいる。その代表的なものは、土壌微生物による脱窒素反応である。台地上にある茶畑や畜産団地などから排出される高濃度の硝酸性窒素を含んだ水が、公共水域に流出する前に低地に分布する水田や沼沢地等で脱窒され、40-50ppmあった窒素濃度が1ppm以下まで下がる現象は珍しいことではない。植物による吸収量は脱窒による窒素除去量の約1/50という結果も得られている。

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