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モノカルチャー 環境用語

作成日 | 2009.10.14  更新日 | 2015.01.23

モノカルチャー

モノカルチャー   【英】mono culture  [同義]単一栽培 

解説

農業の一形態で、単一品種の作物を栽培すること。日本語訳を用い「単一栽培」ともいう。

植民地のプランテーションでは、サトウキビ、ゴムなど多収穫で換金性の高い作物が大面積に栽培された。現代でも、トウモロコシ、小麦、ジャガイモ、米など多くの作物で高収入が期待される品種だけが栽培され、世界中でわずかの種類しか栽培されない単一化が進んでいる。このため、栽培品種のもとになった原種や野生種ばかりではなく、農民が伝統的に育成、保存してきた在来品種さえもが急速に失われつつある。「緑の革命」では、食糧不足解消のために多収穫品種を競って作付けしたが、病虫害が発生して全滅し、以前よりもかえって飢饉が激しくなったという苦い経験がある。最近では、生物多様性の観点ばかりでなく、グローバル企業によるモノカルチャーの押し付けによる途上国などの生活、文化の破壊も問題になっている。

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