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温暖化ガスの限界削減費用 環境用語

作成日 | 2009.10.14  更新日 | 2009.10.14

温暖化ガスの限界削減費用

オンダンカガスノゲンカイサクゲンヒヨウ   【英】Marginal Abatement Costs of GHG  [同義]温暖化ガスの追加的削減費用 

解説

温暖化ガスを追加的に1単位削減するのに必要な費用。この削減と費用の関係を連続的に表したものが限界削減費用曲線となる。京都議定書では、各国・地域ごとに削減目標が定められているが、その目標を達成する上でこの費用がどの程度になるかが目標達成にかかる各国の負担の大きさと深く関わることになる。また、排出量取引はこの限界削減費用を平準化する機能がある。一般的には、日本は既に高度の省エネ技術等を導入していることから、EUや米国と比べて限界削減費用は相対的に高いといわれているが、実際の計算は困難な面が多くその推計にはかなりのばらつきがある。

今後、温暖化ガスにかかる環境税排出量取引が制度化されてくると、個々の企業や家計にとって、それぞれの限界削減費用を把握することが合理的行動の前提となってくることから、限界削減費用の把握の方法にかかる知見の一層の進展が期待される。

なお、一般的には、二酸化炭素に限定して、二酸化炭素の限界削減費用として使われることも多い。

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