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COPD 環境用語

作成日 | 2015.10.07  更新日 | 2015.10.07

COPD

シーオーピーディー   【英】Chronic Obstructive Pulmonary Disease  

解説

COPDは、タバコなどの有害物質大気汚染によって肺に炎症を起こし、呼吸がしにくくなる病気。慢性閉塞性肺疾患ともいわれる。

有害物質が長期に肺を刺激すると、細い気管支に炎症を起こし慢性気管支炎になり、咳や痰が多く出る。また、肺胞まで及ぶと肺胞の壁が破壊され肺気腫になり呼吸困難となる。COPDの初期は症状が出ないが、進行に伴い坂道や階段で息切れを起こすようになる。

COPDの原因の90%はタバコが原因といわれるが、PM2.5のような微細な浮遊粒子状の大気汚染物質も肺胞に達するので注意が必要である。

気管支喘息も閉塞性肺疾患に含まれるが、その違いは気管支喘息はアレルギー性であること、発症年齢が比較的若いことなどである。

近年の疫学調査から、世界的にCOPDの患者及びその予備軍が増加し、多くの死亡者もでている。このためWHOは、2001年にCOPDの診断と治療のガイドラインを発表している。日本でも、日本呼吸器学会から1999年にガイドラインが出され、重症度の分類やその治療法などが定められている。(2015年4月作成)

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