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イベント情報大気中マイクロプラスチック問題の現状と課題 第二弾

大気中マイクロプラスチック問題の現状と課題 第二弾

【カテゴリ】 大気環境 大気汚染

【開催日】2022.04.13

【開催地】全国


IIAE令和4年特別セミナー 第4回
テーマ:大気中マイクロプラスチック問題の現状と課題 第二弾
時間:13:30-15:30 オンライン開催

講師(敬称略):
〇大河内博(早稲田大学)『大気中マイクロプラスチックの実態と健康影響:国内観測網の構築と観測結果』

〇小林華栄(日本サーマル・コンサルティング)『O-PTIRの基礎と大気中マイクロプラスチックへの応用』
赤外分析法は、膨大なデータベースを利用した組成分析が可能で、プラスチック材料
や生体材料の組成・構造解析に有用な手法です。しかし、従来の顕微赤外法(顕微
FT-IR)の空間分解能には制限があり(約3〜10μm)、微小部の分析が困難である場合
がありました。
サブミクロン赤外分析装置(mIRage)は、試料の光熱変換現象を利用した手法で、可
視レーザーをプローブとして用いるオプティカル光熱変換赤外分光法(O-PTIR:
Optical photothermal infrared spectroscopy)です。5年ほど前に開発されまし
た。
空間分解能は約500 nmであり、非接触の反射モードで従来のFT-IR透過スペクトルと
よく一致したスペクトルを得ることができます。高速で測定ができる点や、コンタミ
の懸念がなく、光反射や水蒸気の影響も少なくかつ簡単なサンプル加工で測定が可能
な点が特徴で、1ミクロン四方から約10センチ四方までの幅広い領域をマッピング可
能です。サブミクロンサイズの微小粒子や異物などの測定に活用されています。
本セミナーでは、O-PTIRの基礎と応用例、大気中マイクロプラスチック大気中マイク
ロプラスチックへを実際に測定した事例をご紹介します。

主な内容:
1.O-PTIRの基礎
2.マイクロプラスチックへの応用例
3.まとめ

〇渡辺壱(フロンティア・ラボ)『熱分解-GC/MSの基礎と環境マイクロプラスチック試料への適用』
マイクロプラスチック(MPs)による環境汚染は、深刻な環境問題の一つとして大きな注目を集めています。MPsは、表面に残留性有機汚染物質(POPs)を吸着させる性質があり、これらPOPsがMPsを介して生物内に取り込まれた後、食物連鎖を通じて人体に蓄積される可能性が指摘されています。そのため、環境中のMPsを分析し、自然界に存在しているMPsの種類と存在量を調査することが求められています。主な分析法としては、顕微ラマン分光法や顕微FTIR-ATR法などが用いられていますが、前者では蛍光性物質を含む試料に対してはラマン測定が困難であり、後者では約10 µm以下の粒径の試料に対しては適用が困難です。一方、試料の前処理が簡便であり、粒子径が数µm程度の微粒子であっても定性・定量分析が可能な熱分解(Py)-GC/MS法は、これら分光分析法の補完的な手法として用いられていますが、質量ベースで定量分析できる特色があります。Py-GC/MS法とは、不溶性試料や複合材料を含むポリマー試料を不活性雰囲気下で瞬間的に熱分解し、その過程で生じた熱分解生生成物をGC/MSで分析して得られるパイログラムをもとに、キャラクタリゼーションを行う手法です。この講演ではPy-GC/MS法の基礎と環境マイクロプラスチック試料の分析例についてご紹介します。

申し込みは下記URLへアクセスしてください。
https://iiae.or.jp/seminarlist/special_seminar/

【登録日】2021.12.28

登録者情報

【登録日】 2021.12.28

【登録者】一般財団法人大気環境総合センター

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