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環境ニュース[国内]

16年の環境犯罪 検挙件数3,674件に

環境行政 法令/条例/条約】 【掲載日】2005.05.25 【情報源】警察庁/2005.05.24 発表

 平成16年中の環境犯罪の検挙件数が3,674件、検挙人数が5,292人・338法人にのぼり、うち廃棄物関係犯罪の検挙件数が3,166件、検挙人数4,684人・320法人と大部分を占めていたことが、17年5月24日までの警察庁のまとめで判明した。
 事件の内容としては、軽油引取税脱税を目的とした軽油密造に伴い生じた硫酸ピッチ(注1)やスラッジ(注2)の不適正処分が15年に引き続き目立った。この件での検挙件数は15年と同じ21件だったが、検挙人数は171人・21法人と、15年よりそれぞれ、53人・10法人分増加した。
 また、産業廃棄物排出事業者を不法投棄、委託基準違反で検挙した件数も320件と15年より41件増加。産業廃棄物関係犯罪のうち、行政指導や命令をも無視した悪質事例の検挙件数も78件と15年より26件増加していた。
 一方、廃棄物関係犯罪以外の環境犯罪としては、ペット闇市場でのメジロやホオジロの販売など鳥獣保護適正化法違反、希少種であるオオタカの違法捕獲、パンダの剥製の販売など種の保存法違反−−があったと報告されている。

(注1)灯油と重油を混ぜて不正に軽油を精製する際、不純物として生じる強酸性のタール状沈殿物。有害性が強く、健康被害のほか、大気・水質・土壌汚染の原因になる可能性がある。
(注2)硫酸ピッチを取り除いた軽油をさらに精製する際に不純物として出る泥状の沈殿物。強酸性のものは硫酸ピッチと同様の危険性を持つ。【警察庁】

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