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環境ニュース[海外]

中国で初のエコ工業区基準が公布

環境行政 環境基準】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.08.08 発表

 9月1日から、中国エコ工業区では、3つの基準に従って建設・管理・検収を行う。これは、国家環境保護総局が初めて公布したエコ工業区基準である。
 この3つの基準とは「総合類エコ工業区基準(試行)」、「産業類エコ工業区基準(試行)」、「静脈産業類エコ工業区基準(試行)」である。「総合類エコ工業区基準(試行)」では、国家級・省級総合類エコ工業区研究の基本条件と指標を定め、[1]経済発展、[2]物質量削減・循環、[3]汚染制御、[4]区内管理の4部分から成り、全21指標ある。「産業類エコ工業区基準(試行)」では、業界類エコ工業区検収の基本条件と指標を定め、[1]経済発展、[2]物質量削減・循環、[3]汚染制御、[4]区内管理の4部分から成り、全19指標ある。「静脈産業類エコ工業区基準(試行)」は、静脈産業類エコ工業区検収の基本条件と指標を定め、[1]経済発展、[2]資源循環利用、[3]汚染制御、[4]区内管理の4部分から成り、全20指標ある。
 これら3つの基準はエコ工業区に以下の基本的要求を定めた。第一に、国家や地方の関連法律、法規、制度、政策を着実に実行し、過去3年間は重大汚染事故や重大生態破壊事件を起こしていない。第二に、環境質は国家・地方が定めた環境機能区環境質基準を満たし、区内企業の汚染物排出基準遵守を管理し、汚染物排出総量は総量規制指標を超えない。第三に、「エコ工業区建設計画」は既に国家環境保護総局の検証に合格し、現地政府や人民代表大会の認可を受けて実施する。
 2001年8月、中国初の国家級エコ工業実証区である、広西貴港国家エコ工業(製糖)モデル区が国家環境保護総局により認可された。その後、遼寧、江蘇、山東、天津、新疆、内蒙古、浙江、広東などの省・市・自治区でそれぞれエコ工業区建設の実証を展開し、製糖・製紙・化学・冶金など伝統産業のみならず、電子・環境保護・自動車・生物化学などのハイテク産業が含まれる。2006年8月までに、国家環境保護総局は19の国家エコ工業実証区建設計画を検証した。実証事業によって、エコ工業区建設管理に一定の経験を積み、この3つの基準の実施で、既存工業区のエコ化への転換を進め、区内のエコ化水準を高め、全体として中国の新型工業化を加速する。【中国国家環境保護総局】

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