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環境ニュース[海外]

環保総局が中国都市環境総合整備定量審査結果を公表

環境行政 行政資料】 【掲載日】2007.05.25 【情報源】中国/2006.09.04 発表

 先日、国家環境保護総局は2005年度全国都市環境総合整備定量審査の結果を公表し、また「2005年国家都市環境管理・総合整備年度報告」を公表した。全国509の都市の審査結果によると、全国都市環境質が2級以上の都市の比率は12.6ポイント上昇し、3級以下の都市の比率は9.9ポイント減少し、都市飲料水源水質基準達成率は0.95ポイント上昇し、都市環境管理・総合整備は全体的に良好な成績であった。成都、富陽、宝鶏、桂林、コウ南、莱西、日照、蓬莱、イ坊の9都市が国家環境保護模範都市の称号を得た。しかし内蒙古の烏海、雲南省昭通、広西自治区河池、甘粛省隴南、江西省萍郷、陝西省商洛の6都市が5項目以上で全国地級都市中の下位となり、全国都市環境総合整備事業で劣った都市となった。
 全国都市水域機能区水質基準達成率は前年より3.7ポイント上昇した。工業固形廃棄物処理利用率は前年より3.21ポイント上昇、都市生活汚水集中処理率が60%以上の都市の比率は前年より11.4ポイント上昇、生活汚水集中処理率が0の都市の数は前年より16減少、全国生活ゴミ無害化処理率は前年より2.36ポイント上昇、生活ゴミ無害化処理率が80%以上の都市の比率は前年より3.34ポイント上昇、都市無害化処理率が0の都市の数は前年より30減少、山東省や江蘇省などでは汚水処理率0やゴミ処理率0の都市はなくなった。
 年度報告では、全国509都市のうち、国家環境保護重点都市の成績が各省内で上位となっている。2005年、国家環境保護重点都市における環境保護資金投入指数は平均2.21%で、危険廃棄物集中処理率、都市生活汚水集中処理立、生活ゴミ無害化処理率の平均はそれぞれ、85.32%、52.33%、81.16%であり、それぞれ前年より13.65ポイント、5.81ポイント、2.38ポイント上昇した。
 また年度報告では、現在全国都市の環境問題が深刻であることを示した。
 第一に、全国都市の大気汚染問題が深刻である。44.9%の都市環境大気質は国家2級基準を超過し、そのうち43都市の環境大気質は国家3級基準を超過している。山西省、寧夏自治区、陝西省などで都市大気質基準を超過した都市が多く、国家環境保護重点都市の中で3級基準を超えている都市は、山西省大同、陽泉、臨汾、四川省宜賓、甘粛省蘭州、金昌、新疆自治区ウルムチであった。
 第二に、全国都市環境インフラ建設問題が深刻である。全国都市生活汚水集中処理率の平均は29.44%、都市生活汚水集中処理立が0の都市は178もあり、今回の審査対象都市全体の34.84%を占める。生活ゴミ無害化処理率の平均は59.71%(実際の無害化処理基準を満たすものは20%もない)で、生活ゴミ無害化処理立が0の都市は130もあり、今回の審査対象都市全体の25.59%を占める。地級以上の都市の危険廃棄物集中処理率(特に医療廃棄物集中処分施設建設を含む)が0の都市は80もある。
 第三に、一部都市工業企業の汚水排出基準や主要工業汚染排出基準達成率が低いことである。【中国国家環境保護総局】

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