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環境ニュース[海外]

中国 環境保護総局で「環境被害鑑定評価センター」が発足

健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2007.05.29 【情報源】中国/2006.12.14 発表

 国家環境保護総局の認可を経て、中国環境科学学会は2006年11月に「環境被害鑑定評価センター」を発足させ、環境被害鑑定評価業務を引き受ける。
 同センターは行政管理機関や人民法院、その他社会団体からの委託を受け、環境被害の現状、程度、損失の大きさについて調査、評価を行い、また環境被害と汚染やその他要因との間の因果関係を鑑定し、鑑定報告を出す。同センター発足後、環境被害鑑定業務の規範化、手順明確化、基準化が図られる。条件が整えば、司法部に環境被害司法鑑定機関認定を申請する。
 中国では、環境被害評価は始まったばかりであり、環境汚染紛争関連の法律法規が未整備であり、整った環境被害鑑定評価体系の構築が必要とされている。このため、環境紛争解決に科学的な判定根拠を示し、環境被害鑑定評価を適時実施することは、社会的調和と安定を維持するのに必要となっている。
 同学会はすでに環境被害鑑定評価の研究・模索事業に着手しており、環境被害鑑定評価専門家委員会を設立し、環境被害鑑定評価機関の内部管理体制、作業手順、規則制度を定めた。黒龍江省のある村のフッ素汚染による骨フッ素症や山東省のある発電所の二酸化硫黄排出による林木被害の2件の環境被害鑑定を受理した。また国家環保総局委託による「環境影響評価技術ガイドライン――人体健康影響」の作成事業を実施し、広東省韶関市の典型地区環境健康調査を実施し、また環境汚染による人体健康被害事故の予防、警戒、緊急対応体系の研究などを行った。【中国国家環境保護総局】

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