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環境ニュース[海外]

上海万博も環境にやさしい万博に

エコビジネス 環境報告書】 【掲載日】2009.08.28 【情報源】国連/2009.08.18 発表

 2010年に開催される上海万博を環境にやさしい万博にすることを目指して、環境報告書が公表された。これは、国連環境計画(UNEP)が上海市の取り組みを支援するために作成したもの。
 上海万博には7000万人の来訪者が見込まれているが、上海市では、2000年に万博の準備が始まってから環境対策を拡大している。2009年には、環境保護への投資額が60億ドルに達し、2000年の3倍以上になった。
 今回の報告書では、公共交通機関を第1の交通手段にするという目標を掲げた環境交通対策や、時速400km級の高速鉄道網の整備、電気バスや水素燃料電池バス等の新エネルギー自動車の実験といった上海市の環境対策を評価している。
 その一方で、改善点として、発電で石炭に依存していることを指摘。万博会場に中国最大の建物一体型ソーラー発電設備を設置する、アジア最初の洋上風力発電所を建設するといった取り組みで実証しているように、再生可能エネルギーの開発を拡大するよう勧告した。また、上海市では、廃棄物について、安全な処分が戦略の基本となっているが、万博のため、上海市のためには、廃棄物を減らすための総合的な戦略を策定する必要があるとしている。さらに、飲料水の安全性を改善する取り組み(下水道処理率の上昇、河川の浄化等)は進んできているものの、河川富栄養化対策(窒素分に関する対策)を講じる必要があると指摘した。
 UNEPでは、2010年10月31日の上海万博終了後、フォローアップの報告書を公表する予定である。【UNEP】

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