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環境ニュース[海外]

環境保全にも資するアグロフォレストリーを促進

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2002.02.28 【情報源】フランス/2002.02.19 発表

 フランス農業水産省は、2月15日、農作物や家畜の生産に森林や樹木を組み合わせる「アグロフォレストリー」を組み込んだ土地耕作契約(CTE)をはじめて発表した。
 フランスにおけるアグロフォレストリーの事例はまだ少ないが、例えば、イゼール県の穀物畑の中にあるクルミの並木、ポプラ並木の間に作られるアスパラガス、またはその他様々な樹種並木とセイヨウアブラナ畑を挙げることができる。アグロフォレストリーのための植林には、経済的メリット、農業的メリットだけでなく、樹木が肥料分を吸収し水質を維持する、生物多様性を増進する、魅力的な景観をつくるといった環境的なメリットもある。農業基本法や森林基本法に定義されているように、アグロフォレストリーは、生産、多面的機能の発揮、環境保全、雇用の維持など、農業政策と森林政策双方の目的にかなった道を示す。
 新たに欧州委員会で承認された全国的な農業・環境対策や森林対策もアグロフォレストリー計画を奨励しており、フランスはCTEの仕組みを活用して、アグロフォレストリーの維持・創設を支援していく。【フランス農業水産省】

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