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環境ニュース[国内]

アスベスト被害救済制度に基づく指定疾病の認定のための医学的判定を実施 医療費適用対象累計 3,142件に

健康・化学物質 公害予防/被害】 【掲載日】2010.11.22 【情報源】環境省/2010.11.18 発表

 環境省は、アスベスト救済法(石綿による健康被害の救済に関する法律)に基づいて(独)環境再生保全機構に申し出のあった、医療費等の申請104件(注1)、特別遺族弔慰金等の請求39件(注2)に対して、認定疾病(中皮種及び肺がん)に関する医学的判定を平成22年11月18日に行い、結果を発表した。
 医療費等申請のうち中皮種・肺がんに関しては、102件中57件(中皮種48件、肺がん9件)が「認定疾病と判定」、8件(中皮種4件、肺がん4件)が「認定疾病でないと判定」、 37件(中皮種24件、肺がん13件)が「判定保留」。著しい呼吸機能障害を伴う石綿肺・びまん性胸膜肥厚に関しては、申請のあった2件(全て、びまん性胸膜肥厚)が「認定疾病と判定」であった。
 また、特別遺族弔慰金等の請求では、『施行前死亡者に係るもの』のうち中皮腫・肺がんに関しては、5件中2件(全て肺がん)が「認定疾病と判定」、2件(全て肺がん)が「認定疾病でないと判断」、1件(全て肺がん)が「判定保留」。著しい呼吸機能障害を伴う石綿肺・びまん性胸膜肥厚に関しては、びまん性胸膜肥厚に1件の申請があり、「認定疾病と判定」であった。『未申請死亡者に係るもの』に関しては、33件中11件(中皮種10件、肺がん1件)が「認定疾病と判定」、10件(中皮種6件、肺がん4件)が「認定疾病でないと判定」、12件(中皮種6件、肺がん6件)が「判定保留」となった。
 これまでの判定分とあわせると、医療費等の適用対象とする罹患事例の累計は3,142件(中皮腫2,526件、肺がん614件、石綿肺0件、びまん性胸膜肥厚2件)、特別遺族弔慰金等の適用対象とする判定件数は『施行前死亡者に係るもの』が140件(中皮腫5件、肺がん134件、石綿肺0件、びまん性胸膜肥厚1件)、『未申請死亡者に係るもの』は209件(中皮腫166件、肺がん43件、石綿肺0件、びまん性胸膜肥厚0件)となっている。
 なお、判定が保留された事例に対しては、(独)環境再生保全機構が申請者や医療機関に必要資料の追加提出を求め、改めて判定を行うことになる。

(注1)うち35件はこれまでに「判定保留」とされた案件で、今回改めて資料の提出があったため、再度判定された。
(注2)うち17件はこれまでに「判定保留」とされた案件で、今回改めて資料の提出があったため、再度判定された。

【環境省】

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