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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、飲用水中の過塩素酸塩とVOCを規制する方針を発表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2011.02.18 【情報源】アメリカ/2011.02.02 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、飲用水に含まれる過塩素酸塩の規制へと動き出した。過塩素酸塩は、自然界にも存在する化学物質で、ロケット燃料、花火、爆薬などの製造に用いられ、漂白剤や肥料に含まれている場合もある。甲状腺の正常なホルモン産生機能を阻害する可能性が指摘され、胎児や乳幼児の発達に影響するとされている。調査データによれば、アメリカでは、公共水道システムの4パーセント以上で過塩素酸塩が検出され、500万から1700万人の人々が、過塩素酸塩の入った水を飲んでいるという。今回の規制は、米国科学アカデミー等、独立の立場の科学者や公衆衛生の専門家の知見のほか、国民から寄せられた約3万9000件の意見も考慮して決定された。
2008年、EPAは、飲用水中の過塩素酸塩のリスクは懸念すべきレベルではないとする判断を下しており、今回の決定はそれを覆すもの。アメリカでは初めての過塩素酸塩規制となる。EPAは、過塩素酸塩の健康影響や水道の含有量についての科学的知見を今後も検討する一方、過塩素酸塩の除去処理の実現可能性やコストの評価も開始する。
 またこれと並行してEPAでは、飲用水中の、発がん性が疑われる16の揮発性有機化合物VOC)について、新たな基準を設ける方針である。16物質は工業用溶剤などに用いられる化学物質で、トリクロロエチレン(TCE)やテトラクロロエチレン(PCE)も含まれている。2010年にEPAのジャクソン長官が発表した「飲用水戦略」に基づき、飲用水の安全性保護をコスト効果の高い方法で行うため、16物質を個別に規制するのではなく、グループとして一括で規制をかける方針だという。【アメリカ環境保護庁】

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