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環境ニュース[海外]

欧州委員会、廃水処理の課題への取組み強化

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2012.01.06 【情報源】EU/2011.12.13 発表

 欧州連合(EU)では、都市廃水処理指令(UWWT)のもと、人の健康や環境の保護を目的として域内の廃水回収・処理のインフラ拡充に、2007〜2013年で約140億ユーロを投入する。UWWTは、2000人超の居住地と同等の水質汚染が生じる地域において廃水を回収・処理することを求めている。EU27カ国にはそのような地域が2万3000箇所あり、総計5億5000万人口当量の廃水汚染負荷が生じている。このほど公表されたUWWT実施に関する最新報告(2007/2008年)によると、
・EU-15(従来の加盟国)の都市の多くの廃水回収システムは非常に有効で、廃水の99%が回収されている。
富栄養化水域は68%から73%に増加した。これは富栄養化水域の拡大のほかに、そうした水域についての認識の深まりも示している。
富栄養化対策等の、より厳しい廃水処理の実施に関しては、まだ大きなばらつきがある。しかしオーストリア、オランダ、ドイツではその遵守率が非常に高くなっており、デンマーク、フランス、EU-12(新規加盟国)のリトアニアなどでは改善がみられる。
・大都市では廃水処理がかなり進んでいるが、いまだ適切な処理を行っていない都市もある。
 欧州委員会は、EU結束基金を利用した資金調達計画で加盟国を支援する。実施に関しては、加盟国に協力し事前対策も行うが、実施の遅れる国に対しては法的措置も継続して行うとしている。【欧州委員会】

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