イギリス、地域や慈善団体の河川・湖沼再生活動のため2800万ポンドを支援

【水･土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2012.02.21 【情報源】イギリス／2012.02.03 発表

　イギリス環境・食糧・農村地域省（DEFRA）のリチャード・ベニヨン政務次官は2012年2月3日、イングランドの河川を浄化し、豊かな野生生物の生息地とするため、地域団体や慈善団体に2800万ポンドを融資する計画を発表した。この資金は、河川・湖沼のゴミ・雑草・不必要な堰などを除去し、流域の生息環境を改善するためにDEFRAが提供する「流域再生資金」で、今後3年間環境庁が管理し、2012/13年から2014/15年まで、毎年最大1000万ポンドまで提供される。申請できるのは、地元河川の再生活動に取り組む公益目的の地域団体や慈善団体のみ。申請締切日は2012年2月29日。資金は、環境庁やDEFRA代表者等による審査後4月30日までに支給される。現在、同国の湖沼や河川で野生生物の生息地となっているのはわずか4分の1にすぎないが、今回の資金で河川の水環境を改善してミズハタネズミ、カワセミ等を呼び戻し、気候変動による影響への適応にもつなげたいとしている。【イギリス環境・食糧・農村地域省】