カナダ、五大湖浄化の46プロジェクトに332万ドルを助成

【水･土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2012.04.06 【情報源】カナダ／2012.03.22 発表

　カナダのケント環境大臣は2012年3月22日、「五大湖行動計画」の下、「五大湖持続可能性基金（GLSF）」の助成対象となった46プロジェクトを公表した。これは、環境劣化が深刻でカナダ側「五大湖懸念地域（AOC）」に指定された五大湖周辺地域の再生・浄化を進めるプロジェクトを支援するもので、政府は全体で332万2321ドルを拠出する。現在、カナダ側五大湖AOCとして14地域が指定されているが、今回の資金は、このうち、トロント周辺地域など12地域のプロジェクトに提供された。対象プロジェクトには、トロント及び地域保全局（Toronto and Region Conservation Authority）による水生生息地修復プロジェクトなどがある。GLSFからの資金援助によるこれらの調査により、科学的根拠に基づく取組の実施が可能となり、トロントでの取組の成果は五大湖全体の生息地修復にも活かされるという。環境省が運営するGLSFは、魚など野生生物の生息地修復、汚染堆積物処理、土地管理、都市や農業からの汚水流入防止など、良好な環境を取り戻すためのプロジェクトに資金援助をおこなっている。【カナダ環境省】