一般財団法人環境イノベーション情報機構
アズビル、経産省の補助金対象となる中小規模建物・工場向けのBEMSを開発・販売
【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.06.07 【情報源】企業/2012.06.05 発表
アズビル(旧山武)は、経済産業省から「BEMSアグリゲータ(エネルギー利用情報管理運営者)」に認定されたことを受け、補助金対象となる中小規模の建物・工場向けのBEMS(ビルエネルギー管理システム)を開発した。7月1日に販売を始める。中・大規模建物用のBEMSの機能を絞り込んで性能を重視した。空調の省エネ制御などで消費電力を削減する。販売するBEMSは、アズビルの管理センターと接続して電力を「見える化」するほか、電力のひっ迫状況に応じたデマンドレスポンス(需要応答)や、年間の削減目標に基づいた空調の省エネ制御などを実施。快適性や生産性を維持しながら、消費電力やピーク電力を削減する。受電電力などのグラフは、パソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)で閲覧でき、節電意識を高められる。
アズビルのシステムにソフトを追加する最小構成の場合で15万円から。初期導入費の3分の1か2分の1を補助金で賄うことができる。これまで省エネ対応が進んでいなかった全国の中小規模の建物や工場に向けて取り組みを強化。運転を止めたり間引くのとは異なり、快適な環境を損なうことなく消費電力を削減する制御を提案し、既存の顧客を中心に2年間で300件以上の受注を目指す。
BEMSアグリゲータは、経産省のエネルギー管理システム導入促進事業費補助金を受けられるBEMSサービスを実施する事業者を指す。アズビルを含む21の企業・共同事業体が選定された。インターネットを介してサービスを利用するクラウドなどで電力消費量を把握して節電を支援するサービスを展開する。中小ビルなどの高圧小口の電力需要家のBEMS導入を促進することが狙いとなる。【アズビル(株)】