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環境ニュース[海外]

オランダ国立公衆衛生環境研究所、EUのナノ材料定義についての見解を表明

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2012.07.25 【情報源】オランダ/2012.07.12 発表

 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)は、欧州委員会が発表したナノ材料定義は妥当としながらも、法令化に当たって注意の必要な科学的な問題点があると指摘した。
 近年、ナノ材料を使用した応用製品が増えているが、それが人間や環境に及ぼす潜在的リスクに関する知見は不十分である。そのため欧州委員会は、2011年10月に「ナノ材料の定義に関する勧告」を発表、ナノ材料を「構成粒子の個数の50%以上が外径1〜100 nmのサイズ範囲である材料」と定義し、そのリスク評価に向けた一歩を踏み出した。
 この定義を検討したRIVMは、欧州委員会のナノ材料定義は基本的に妥当としながらも、法令化に当たっては、
1)現在の化学物質測定技術がナノ材料に適するか。
2)ナノ材料の粒子径はライフサイクルの中で変化するため、製造から使用までのどの時点で基準を満たせばよいか。
3)この定義は粒子のサイズを示すのみであり、それにどんなリスクがあるのかが科学的に明らかでない。適切なリスク評価には、粒子径と、環境や人間の健康への影響との関係を明らかにする必要がある。
等の点に注意を要すると指摘した。【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】

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