イギリス、住民のエネルギー効率向上に取り組む自治体のための新たな手引きを発表

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2012.08.13 【情報源】イギリス／2012.07.26 発表

　イギリスエネルギー・気候変動省(DECC)は、「家庭省エネルギー法」（HECA）に基づき、住民のエネルギー効率向上に取り組む自治体（イングランド）を対象とする新たな手引きを発表した。この手引きは、エネルギー効率向上への計画に関する報告書を、2013年3月31日までに公表するよう自治体に求めており、自治体は、各地域の住宅でエネルギーの大幅削減につながると期待される、実現可能で費用対効果の高い手段を特定することになる。住宅供給業者や地域団体など地域の主要なパートナーが、計画をどのように支援できるか考慮することも求めている。報告書は、こうした機会を示すことで資金提供者を呼び込むなど、地域の住民や企業の利益につながるものだという。
　DECCでは、省エネ対策のコストをのちの電気料金に上乗せして支払う「グリーン・ディール」政策が、自治体の省エネ推進を支援するうえで重要になるとしており、DECCのバーカー大臣は、住宅のエネルギー効率向上において自治体が果たす役割の重要性を強調するとともに、「住民のエネルギー・コスト節約の実現に自治体がグリーン・ディールをどう活用しているか報告に期待している」と述べた。【イギリスエネルギー・気候変動省】