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環境ニュース[海外]

中国、有害廃棄物による汚染防止のための第12次五カ年計画を発表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2012.11.19 【情報源】中国/2012.11.01 発表

 中国環境保護部(MEP)、国家発展改革委員会(NDRC)、工業情報化部(MIIT)および衛生部(MoH)は、「有害廃棄物による汚染の防止と管理のための第12次五カ年計画」を共同で発表した。
 MEPは、この第12次計画の期間中、有害廃棄物の管理を中国の環境保護の取組の不可欠な要素と位置付け、他の国家機関と協力して、法や基準の整備、環境法執行の監督、環境責任追及等を進めるとしている。現在、すでに第12次計画期間に入っており、計画は実施中である。
 計画では、有害廃棄物の防止・管理レベルのさらなる向上と環境リスク緩和のため、廃棄物の発生源での汚染防止、環境に優しい利用・処分の能力向上、プロセス全体の環境監視能力強化、廃棄物の違法な移転や投棄の取締り、法・管理・経済・技術方法の組み合わせ採用等が行われるという。2015年までには、有害廃棄物発生源の90%以上が、その廃棄物を標準化された管理の下におき、基本的には、市町村レベル以上の発生源の有害廃棄物はすべて、環境を損なわない方法で利用または処分されることを目指している。
 MEPによると、第11次計画の期間(2006年〜2010年)に、有害廃棄物による汚染の基本的な法制度が整い、利用と処理の能力も大きく向上して、プロセス全体の環境管理は機能し始めたという。2010年には、840万トン(2006年から180%の増加)の有害廃棄物が、認定処理業者により利用・処分された。しかし、中国では有害廃棄物の処理の歴史は浅く、基盤整備の遅れから、未処理の廃棄物も大量に残っているという。【中国環境保護部】

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