一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、遊泳等のレクリエーション水質基準を勧告

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2012.12.10 【情報源】アメリカ/2012.11.26 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、内陸・沿岸の水域での水に直接接触するレクリエーション(遊泳、サーフィン、ダイビングなど)に適用される新たな水質基準(RWQC)を各州に対し勧告した。これは、各州の水質基準策定を支援するため、最新の科学的情報に基づくツールを提供するもので、EPAは各州に新たな義務を課すものではないとしている。
 新基準では、健康に関する最近の研究に基づき、発熱を伴わない症状もあることを勘案して疾患の定義を広げたほか、サンプルのモニタリング結果の平均をとる期間を90日から30日に短縮して一定期間の水質情報の精度を上げ、水質情報を出す時期の改善が図られた。
その他、
・水質を適切に評価するため、バクテリア量は短期・長期の測定値をともに使用
・沿岸域・淡水域の両方で公衆衛生の保護が図られるよう、沿岸域の水質についての勧告を強化
・水質の安全性が数時間でわかるようにする高速水質試験方法を採用
・遊泳に関する勧告を迅速に発出できる早期警告アプローチ
・州による、水質問題の予測と汚染源の特定、特定の海浜について基準策定のためのツールを提供
等が強化されている。
 EPAは1986年に、水質浄化法(CWA)のもとにレクリエーション水域の環境水質基準勧告を発表した。しかし、2000年の「海浜環境アセスメント及び沿岸地域の健康に関する法律」により、EPAは、人の健康と病原菌に関する研究を実施し、これらの結果に基づいて病原菌とその指標の新たなまたは修正基準を勧告することになっていた。【アメリカ環境保護庁】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク