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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、飲料水の病原菌規制を強化

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2013.01.16 【情報源】アメリカ/2012.12.20 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、2012年12月20日、改定版「大腸菌群数規則」(TCR)(1989年制定)を決定した。改定版では、国内約15万5000の公共用水道施設に対して、大腸菌群(E.coli)を含めた病原菌規制を強化している。E.coli等の毒性の強い病原菌は、急性の下痢や腹痛を伴う様々な疾病や、重症の場合は腎不全や肝炎を引き起こす。改定版TCRの下、飲料水中に最大許容汚染濃度(MCL)を超えるE.coliが検出された場合、水道施設はこれを公表しなければならない。また一定以上の汚染が検出された場合も、水道設備の点検・評価、汚染源の特定・除去を行う。違反を繰り返す高リスク施設は、監視の頻度を上げることが求められる。水質等の一定基準を継続的に満たす小規模水道施設には報奨制度を設けるなど、規則遵守を促している。改定TCRは、2016年4月1日から施行される。
 安全飲料水法によりEPAは、TCRなど第一種飲料水規則(健康被害を及ぼす病原菌や化学物質等の基準を規定)を、少なくとも6年毎に見直すことになっている。今回のTCR改定には、連邦諮問委員会からの提案や、パブリックコメント期間に寄せられた意見が取り入れられている。【アメリカ環境保護庁(EPA)】

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