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環境ニュース[海外]

世界資源研究所などが気候適応資金の使途追跡の取組を開始

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2013.01.21 【情報源】その他/2013.01.08 発表

 世界資源研究所(WRI)は、国際協力団体のオックスファム、イギリスのシンクタンク、海外開発研究所(ODI)とともに、途上国の市民団体により気候適応資金の使途を追跡する取組を開始した。
 先進国は途上国気候変動適応資金をすでに330億ドル以上提供しているが、年間1000億ドル以上必要だとされる途上国側の主張との隔たりは大きい。また、その資金が必要な場所に届き、適切に使われているかどうかが確認できていないという。そのため、適応資金の使用実態把握が求められているが、「気候適応資金」に統一的な定義がなく、一般の開発援助と混同されがちなことや、途上国側に適応資金がどのように使われたかを報告するシステムがない等の理由で、資金使途の追跡は困難になっている。
 そこで、WRI等は、途上国現地の市民団体が資金の使途を追跡・監視し、
1)適応資金使用場所の地図作成
2)適応のために使用される資金総額の査定
3)適応資金の供給元からプロジェクト実施までの資金の流れの追跡
ができるような新たなツールを開発する。WRIでは、途上国の市民団体はこれまで資金の流れを監視するだけの国別情報を持っていなかったが、こうしたツールを提供すれば、自国内で資金使途透明化の声を挙げることができ、資金の適切な利用に向けて国内外から圧力をかけることが可能になるとしている。【世界資源研究所(WRI)】

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