オランダ、2011年オランダの飲料水質は良好と発表

【水･土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2013.02.05 【情報源】オランダ／2013.01.17 発表

　オランダ国立公衆衛生環境研究所（RIVM）は、年次報告書『オランダの飲料水質2011』で、2011年の同国の飲料水質は良好であったと発表した。この報告書は、オランダ社会基盤・環境省（IenM）検査局の指示により作成されたもので、水供給会社が実施した測定プログラムの重要結果が記載されている。報告書によると、同年、基準違反のあった浄水場は39カ所（19％）で2009年に比べ若干増加した。しかし、違反の多くは、生産工程に関連する物質やパラメータ（濁度、鉄、マンガン等）に付随するもので、公衆衛生に重大な影響はなかったという。また、配水網の通常の保守・建設活動によって水質汚濁が生じる可能性があるとし、使用前に飲用水を煮沸するよう地域住民を指導したケースも報告された。
　オランダは飲料水法の下、微生物や化学物質に関する基準を定め、その順守の確保に取り組んでいる。IenMは同法を執行し、規制活動の結果を担当大臣と議会に報告する義務があり、RIVMはデータ管理と年次報告書作成を行っている。【オランダ国立公衆衛生環境研究所】