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環境ニュース[国内]

福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリング 平成25年4月−6月分の測定結果公表

エネルギー 原子力】 【掲載日】2013.08.09 【情報源】環境省/2013.08.09 発表

 環境省は、平成25年8月9日、福島県内の公共用水域における放射性物質モニタリングの平成25年4月24日〜6月28日採取分の測定結果について、とりまとまめ公表した。
 今回の調査では、福島県内の公共用水域における環境基準点等222地点(河川:123地点、湖沼・水源地:84地点、沿岸:15地点)の水質・底質の放射性セシウム濃度(Cs134、Cs137)の他、水質・底質採取地点近傍の周辺環境(河川敷等)の土壌の放射性物質の濃度及び空間線量率を測定した。

 結果概要は以下のとおり(※は前回(H24年12−H25年3月)測定結果)。

[1] 水質(検出下限値:1Bq/L)
 ほとんどの地点で不検出の状況であるが、東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺地域など一部地点のSS(浮遊物質量)や濁度が高い水質で検出が見られている。
 特に湖沼・水源地については、下層や水深の浅い地点など濁りやすい場所で検出されている。
河川
 Cs134+Cs137:不検出 〜 2Bq/L(※不検出 〜 1Bq/L)
湖沼・水源地)
 Cs134+Cs137:不検出 〜 47Bq/L(※不検出 〜 100Bq/L)
(沿岸)
 Cs134+Cs137:全地点において不検出(※全地点において不検出)

<参考>
食品衛生法に基づく食品、添加物等の規格基準(飲料水)
  (平成24年3月15日厚生労働省告示第130号)
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg
水道水中の放射性物質に係る目標値(水道施設の管理目標値)
  (平成24年3月5日付け健水発0305第1号厚生労働省健康局水道課長通知)
放射性セシウム(セシウム134、セシウム137 合計):10Bq/kg

[2] 底質(検出下限値:10Bq/kg(乾泥))
 河川湖沼・水源地とも大半の地点では、概ね2,000Bq/kg程度以下(沿岸は1,000Bq/kg)であるが、東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺地域など一部地点において高い数値が見られる。
 増減傾向については、河川湖沼・水源地ともに、おおむね横ばい又は減少、湖沼・水源地では増減にばらつきがあり、特に東京電力株式会社福島第一原子力発電所周辺地域など一部地点において大幅な増減変動が見られるものの、全体としては大幅な増加は見られない。沿岸については、減少又は横ばいで推移している。
河川
 Cs134+Cs137:不検出 〜 33,000Bq/kg(乾泥)
 (※不検出 〜 23,700Bq/kg(乾泥))
湖沼・水源地)
 Cs134+Cs137:不検出 〜 460,000Bq/kg(乾泥)
 (※33 〜 560,000Bq/kg(乾泥))
(沿岸)
 Cs134+Cs137:15 〜 620Bq/kg(乾泥)
 (※不検出 〜 1,110Bq/kg(乾泥))

[3] 周辺環境(検出下限値:10Bq/kg(乾))
河川
 Cs134+Cs137:不検出 〜 174,000Bq/kg(乾)
 (※不検出 〜 203,000Bq/kg(乾))
 空間線量:0.06〜10.22μSv/h
湖沼・水源地)
 Cs134+Cs137:16 〜 310,000Bq/kg(乾)
 (※35 〜 680,000Bq/kg(乾))
 空間線量:0.01 〜 24.68μSv/h

 環境省では、放射性物質濃度は、地点によっては、採取回ごとの試料の採取場所及び性状のわずかな違いによっても数値の上下変動にばらつきが見られると考えられることから、継続的に河川湖沼等の水質、底質等における放射性物質の測定を実施することとしている。

【環境省】

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