一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

環境省 平成24年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書を公表

地球環境 オゾン層】 【掲載日】2013.10.04 【情報源】環境省/2013.10.04 発表

 環境省は 平成25年10月4日、平成24年度のオゾン層の状況、オゾン層破壊物質等の大気中濃度等についての監視結果を取りまとめた「平成24年度オゾン層等の監視結果に関する年次報告書」を公表した。
 公表によると、地球全体のオゾン全量は、1980年代から1990年代前半にかけて全球的に大きく減少しが、その後減少傾向が緩和し、1990年代後半からはわずかな増加傾向がみられるものの、1979年に比べて現在も少ない状態が続いており、人為起源のオゾン層破壊物質による大規模なオゾン層破壊が起こる前のレベルである1960年レベルまで回復する時期は、北半球では中・高緯度域で2030年頃、また南半球中緯度(南緯35度〜南緯60度)では2055年頃と予測されている。一方、南極域の回復はほかの地域よりも遅く、1960年レベルに戻るのは21世紀末になると報告している。
 オゾン層破壊物質等の大気中濃度については、オゾン層破壊物質としてモントリオール議定書及びオゾン層保護法に基づき生産等規制がなされているCFC(クロロフルオロカーボン)及びHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)の大気中濃度は、北半球中緯度域(北海道の観測地点)における環境省の観測結果では、CFCは緩やかな減少がみられる一方で、HCFCは急速に増加している。また、オゾン層は破壊しないものの、地球温暖化係数が数百倍から数千倍と強力な温室効果ガスであるHFC(ハイドロフルオロカーボン)の大気中濃度の増加率は極めて大きく、今後も大幅な排出増加が見込まれていることから、フロン類の回収及び破壊の徹底に加え、新たに、フロン類又はフロン類使用製品の製造段階、業務用冷凍空調機器の使用段階における更なる対策の推進を図っていくとしている。【環境省】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク