一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

富士通、食・農クラウドを活用した酒造好適米の生産量増加などの取り組み開始

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2014.08.07 【情報源】企業/2014.08.04 発表

 富士通は、食・農クラウド「Akisai(アキサイ)=秋彩」を活用した酒造好適米の生産量増加と安定調達に向けた、新たな取り組みを始めた。酒造会社の旭酒造(山口県岩国市)とともに行う。同社が製造・販売する日本酒「獺祭(だっさい)」の原料「山田錦」を作る2つの生産者に、農業生産管理サービスとマルチセンシングネットワークを導入した。
 獺祭の販売量増加に対して、山田錦の生産者が限られていることから実施する。山田錦は稲が倒れやすく収量が安定しないなど、栽培が難しいため、生産者が増えにくいという。旭酒造は契約栽培農家を増やすため、各地で勉強会を開いてきた。今回、生産量増加と、新規生産者でも安定した栽培・収穫を実現することを狙いに、アキサイを採用することにした。
 富士通は旭酒造と連携して4月に山口県内の2生産者に導入し、栽培作業実績情報の収集・蓄積と「見える化」を始めた。作業実績や使用した農薬、肥料、資材と稲の生育状況、収穫時の収穫量、品質などをパソコンやスマートフォン(多機能携帯電話)などで記録する。農場にはセンサーを設け、気温、湿度、土壌温度・水分などを自動的に収集する。
 農場では現在、稲が順調に育ち、10月ごろに収穫時期を迎える。収穫後は蓄積した情報を活用し、収穫量や品質が良好だった作業実績を参考に、栽培の手引きを作成する。併せて、生産過程全体のコストを作業実績から算出する。農薬、肥料の使用実績から、生産履歴情報を作って安全性も担保する。旭酒造は2015年度以降、参加する生産者を増やす。【富士通(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

プレスリリース

関連情報

関連リンク