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日立製作所、構築した国立極地研究所「極域科学コンピューターシステム」が近く稼働

環境一般 調査/研究】 【掲載日】2015.01.28 【情報源】企業/2015.01.28 発表

 日立製作所が構築した情報・システム研究機構国立極地研究所の研究用システム「極域科学コンピューターシステム」が2月1日に稼働を始める。人工衛星や南極域・北極域の観測地から送信される膨大な観測データを解析する。日立のスーパーテクニカルサーバーを中核にして演算性能やデータ転送速度、解析精度を大きく向上させた。
 極域科学コンピューターシステムは、従来のシステムと比較して約5.6倍の総合理論演算性能と、従来システム比で約6.5倍のデータ転送速度を実現する。これによって観測データの解析時間を約4分の1に短縮する。総メモリー容量も従来システムの約9.3倍に増強し、解析に利用する観測データ量を拡大して解析の精度を約8倍に高めた。
 人工衛星での広域観測や観測技術・データ転送技術の向上に伴って観測データが増加している。極地研は、観測で得られる大量のデータをより短期間で高精度に解析するためにシステム刷新を決め、演算性能が大幅に向上した日立のシステムを導入した。極地研の研究者のほか、極地研と共同研究する大学や関連機関の研究者らが利用する。
 この研究システムは、地球環境に大きく影響する南極域・北極域での気候・海洋変動のメカニズムを解明する研究に活用され、将来の気候変動の予測に役立てられる。さらに、オーロラ現象と、太陽から太陽系空間に放出される粒子(プラズマ)=太陽風=による磁気圏変動の因果関係など、宇宙の環境変化を解明する研究にも使われる。【(株)日立製作所】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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