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環境ニュース[国内]

日本軽金属、ノンフロン断熱不燃パネルを開発・販売開始、全製品ノンフロン化

地球環境 オゾン層】 【掲載日】2015.08.13 【情報源】企業/2015.08.06 発表

 日本軽金属は、100%子会社でパネル製造・販売の日軽パネルシステムとともに、ノンフロン断熱不燃パネル「ジェネスタ不燃」を開発して量産化に成功した。このパネルには、オゾン破壊係数がゼロで温暖化係数が非常に低水準の新たな発泡剤を使っている。生産・販売を6月29日に始めた。日軽パネルの他の断熱パネルも、2015年度中を目標に全面的にノンフロンに切り替える。
 ジェネスタは、世代を意味するジェネレーションとネオ(新しい)、スタンダードを合わせた造語で、新世代のスタンダードになる断熱パネルを指す。ノンフロンパネルの名称としてブランドを統一する。ジェネスタ不燃は、一般的な代替フロン「HFC」に代わる第4世代と呼ばれる「HFO」を発泡剤に使った。温暖化への影響がHFCの1000分の1に抑えられる。
 発泡剤や冷媒に長年使われてきたフロンは、オゾン層を破壊することから代替フロンに置き換えられた。代替フロンオゾン層への影響が少ない半面、温暖化を促進する温室効果ガスのため、環境に与える影響が大きく、削減が求められている。代替発泡剤を使った製品の開発が課題になり、HFOを発泡剤にした断熱パネルを実現した。世界で初めてという。
 断熱パネルは日軽パネルの主力製品で、断熱パネルと断熱不燃パネルに分けられる。今回、断熱不燃パネルに関してHFOを使用した製品に切り替えた。今後、断熱パネルも順次、HFOの製品にする。日軽パネルが代替フロンのHFCで生産している製品を全てHFOにすると、年間で約30万tのCO2削減と同等の効果が見込まれる。3万3900haのスギの吸収量にあたる。【日本軽金属株式会社】
提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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