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環境ニュース[国内]

NEC、「海外大規模農場分析ソリューション」開発、カゴメとポルトガルで実証

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.11.13 【情報源】企業/2015.11.11 発表

 NECは、農作物の収穫量増加や栽培の効率化を図る「海外大規模農場分析ソリューション」を開発した。食品製造・加工会社や商社などとソリューションを活用して実証実験を行い、事業化を進める。これにより、農業ICT(情報通信技術)を世界で展開する。第1弾でカゴメとポルトガルのトマト農場で2015年の夏期シーズンを通じて実証し、成果を確認した。
 このソリューションは、農場に設置した気象・土壌などのセンサーや人工衛星・ドローン(小型無人航空機)のデータと、かんがい、肥料など営農環境データを基に仮想農場をコンピューターに構築し、生育シミュレーションで収穫量や収穫に適した時期を予測する。生育や気象に応じた水・肥料・農薬の使用量最適化と収穫量最大化が実現できる。
 カゴメは効率的なトマト栽培に向けてICTの活用に着目し、ポルトガルの試験農場でNECと2015年3月からソリューションを検証した。その結果、農場の水分・窒素ストレスの「見える化」による農場間の収穫量の差の原因分析▽農場ごとの最適な栽培方法の導き出し▽収穫1カ月前からの収穫量や収穫に適した時期の正確な予測−−が可能になった。
 試験農場での1haあたりの収穫量は146tとポルトガル平均の約1.5倍で、近隣の農地と比べて面積あたりの収穫量が20%ほど増加したと推測される。カゴメとNECは、オーストラリアで10月からこのソリューションを活用した実証実験を続けている。世界規模で食糧需要が急増する中、NECはこのソリューションによって農業の生産性向上につなげる。【日本電気(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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