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環境ニュース[海外]

世界気象機関、2014年の大気中温室効果ガス濃度が史上最高の397.7ppmを記録と発表

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2015.11.23 【情報源】国連/2015.11.09 発表

 世界気象機関(WMO)は最新の「温室効果ガス年報」で、2014年の大気中の温室効果ガス濃度が観測史上最高の397.7ppmに達したと発表した。年報によると、1990-2014年、大気中に長期間存在する温室効果ガスの温室効果放射強制力)は36%増大している。2014年のCO2の世界平均濃度は工業化以前の濃度(278ppm)の143%に達した。前年からの増加量は過去10年の年平均増加量とほぼ同じで、2016年にはCO2濃度は400ppmを超える見通しだという。メタン濃度も史上最高値(1833ppb)を記録。一酸化二窒素濃度は327.1ppbで、工業化以前の121%に増加した。
 さらに、今年の年報は、CO2濃度増加による気温上昇に伴って水蒸気量が増加し、水蒸気の温室効果でさらに温暖化が進む(フィードバックメカニズム)と強調している。このメカニズムを考慮すると、大気中のCO2濃度が工業化以前の倍(560 ppm)に増大した場合の気温上昇は、長寿命の温室効果ガスによる気温上昇(水蒸気を考慮しない)の3倍ほどになるという。【世界気象機関

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