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環境ニュース[国内]

IHI、石炭だき火力発電所のバイオマス混焼で熱量比率25%・重量比33%を達成

エネルギー バイオマス】 【掲載日】2015.12.07 【情報源】企業/2015.12.02 発表

 IHIは、石炭だき火力発電所のバイオマス混焼で熱量比率25%・重量比33%での安定運転を11月に達成した。新日鉄住金の釜石製鉄所(岩手県釜石市)内のエネルギー工場(出力14万9000kW)で実証した。燃料には純国産の木質ペレット(小型の固形燃料)を使った。IHIは今後、この成果を生かして実機を設計し、2017年度の商用運転を目指す。
 環境省の委託事業「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」として2013〜2015年度の予定で実施している「バイオマス高比率混焼による石炭焚火力CO2排出原単位半減に向けた先進的システムの実証」で行った。排出されるCO2と吸収CO2が同量になるカーボンニュートラルの、バイオマスを活用した環境負荷低減を目指す取り組みだ。
 現状のバイオマス混焼は数%の混焼率にとどまっているが、実証した燃焼方式は、既存の発電設備に小規模な改造を加えることで混焼率を大幅に引き上げることができ、技術的には50%以上も可能になる。今回は国内最大級のバイオマス発電出力3万6000kWを高効率で達成した。国内で稼働する多くの石炭火力発電所への適用が期待されるという。
 IHIは自社事業所の設備でバイオマスの単独粉砕や燃焼試験など、バイオマスを高い比率で混焼するための研究開発を進めている。実証はこうした研究と、独自にバイオマス混焼に取り組む新日鉄住金釜石製鉄所の支援、国内の木材関係者によるバイオマス供給の協力で実現した。IHIはバイオマスの高比率混焼や発電設備の高効率化を推進する。【(株)IHI】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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