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環境ニュース[国内]

富士電機、欧州子会社がドイツの燃料電池事業会社を買収

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2016.01.18 【情報源】企業/2016.01.13 発表

 富士電機ヨーロッパは、ドイツの燃料電池事業会社、N2テリジェンスを買収し、株式の70%を取得した。同社は富士電機の欧州子会社で、欧州での燃料電池事業の強化・拡大を目指す。N2は富士電機と協業して燃料電池の“排空気”を利用した防火システムを展開している。富士電機の技術やノウハウを導入して現地生産を始め、コストダウンと納期短縮を図る。
 燃料電池は天然ガスの化学反応で電気を取り出す仕組みで、発電時の排熱を活用するコージェネレーション熱電併給)機器として、高いエネルギー効率を実現し、CO2排出量の削減ができる。発電時に排出する空気は酸素の濃度が大気に比べて低く、建物に送り込むことで低酸素環境を作り出して、火災を未然に防ぐ防火設備に活用できる。
 こうした燃料電池の特長を生かし、ドイツでは倉庫やインターネットデータセンター(IDC)の防災対策で設備の導入が進んでいる。水や化学薬品での消火と異なり、商品・資料の損傷がない利点から、同国で約1000システムが設置され、年率20%の成長が見込まれる。N2は、2009年から自動車大手やIDCなどに富士電機の燃料電池を納入してきた。
 富士電機は1月11日に出資金の払い込みを終え、社名をフジN2テリジェンスに改めた。今後、燃料電池の排空気を活用する防火システムに富士電機の技術を加え、販売からアフターサービスまでのエンジニアリング力を強化するとともに、現地生産を始める。富士電機は業務用燃料電池で日本、韓国、ドイツ、米国、南アフリカに納入実績を持つ。【富士電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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